都内に住む会社員の女性(45)は長男が小学3年生のころ、クラス役員からメールが来るたびにうんざりした。 「また、臨時保護者会か……」 春先に学級崩壊のような状態になり、校長が介入したが一向に落ち着かない。まだ3年目の若い男性教諭は完全になめられていた。 「担任は当たり外れがある。特に3年生は学力に差が出やすい時期なので、どうなることかと心配でした」 授業がスムーズに進まないため、習っていない範囲が宿題に出ることなど日常茶飯事。そのたびに、仕事から帰ると息子にマンツーマンで教えなくてはいけなかった。 その宿題も量や頻度が少ないうえに、採点して戻すのも遅い。基本的にルーズな担任だった。授業中に居眠りまですると、ほかの母親から聞いた。 全力でやってるの? 1駅先の国立大学の附属小学校の子どもは電車の中でも落ち着いて見えた。そのたびに、保育園の園長から勧められたことを思い出した。
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