「不動産屋ですすめられた物件が、いわゆる事故物件だったんです」。こう語るのは、東京都内のIT企業に勤めるミノリさん(27)だ。 一人暮らしの部屋を探すために訪れた不動産屋で紹介されたのは、都心の人気エリアに建つマンション。ところがこの賃貸物件、実は、約10年前に屋上から飛び降り自殺があった「事故物件」だというのだ。 ミノリさんにこの物件を紹介した不動産屋のスタッフは、こう語ったという。「以前、この物件を気に入ってくださったお客様がいたんですが、契約日の直前に、マンションの管理会社から事故物件だと知らされて、キャンセルになったんですよ。事故物件だと知っていたのは管理会社だけで、私たちも把握していませんでした」 ミノリさんは不動産屋の話を聞き、今後の物件探しに不安を覚えたという。「もし管理会社から知らされなければ、そのお客さんは事故物件に入居していたかもしれないですよね。私も、何も知らされない
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