「容疑が全て認められたら、104年の懲役が課せられるという重大事件だったのです。それにもかかわらず、少年の取調べはたったの2回。さらに、(現場とされた)寮での家宅捜索や現場検証もしていなかった。裁判長は警察と検察官が不当逮捕と不十分な捜査をしたとして『法律違反だ!』と裁判中に声を荒げました」(ビクター・バッケ弁護士) 昨年3月6日、「未成年に対する性的暴行の容疑」で日本人女性・清水里香さん(37)がハワイ州ホノルルで逮捕された。清水さんが、自身の経営する寮に住んでいた日本人高校生を暴行したという容疑だった。しかし、裁判結果は逆転。今年1月23日、清水さんは「無罪」判決を勝ち取ったのだ。 清水さんは2010年に語学留学生としてハワイに移住。日本人留学生の学校やホームステイ先を探すなどの留学サポート業務を始め、2017年8月からは定員4人の小さな寮をオープンさせた。 寮を始めて3カ月ほどすると