カップから立ち昇る 熱いお茶の湯気が 強い朝の光の中で 柔らかく輝く。 小屋の中の 見慣れた朝のテーブルの上。 こぼれたパン屑を払い これから始まる今日を 後 一杯のお茶を飲みながら思う。 窓の外の 屋根から落ちる 雪の滴りを見ながら その透明な輝きを 目で追う 冬の朝だ。
左手にカップ麺とおにぎりが入ったコンビニの袋ぶらさげて午前零時四十分。俺が歩いていたトンネルの中を向こうからオレンジの回転灯。ゆっくりゆっくり回転灯回ってトンネルの壁照らしてサイレンはなく、俺はなんだかその光に魅せられて、パレード見つめるように見やる見慣れぬ車体はゴミ回収車のようなトラックで、下に液体を垂らしつつ向かってくるところ。道路維持車両などと書いてあってあの液体はなんぞやと思うに俺は思い当たった、鳩の屍骸のぺしゃんこになったやつを溶かすに違いないのだ。鳩の屍骸は自動車の轍のところで轢かれたやつなら、鳩煎餠の亡骸晒すのもつかの間、車に轢かれ轢かれ轢かれあっという間に鞣されて染みになる。ところが車線の真ん中オートバイに轢かれたとおぼしき鳩煎餠、あまり轢かれず原形のわずかにとどめたまま彷徨う現世の無残。それをあのオレンジカラーの一台パレードの垂れ流す消化液が溶かす、溶かす、溶かして無残鳩
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