「ポスト・メルケル」の行方 ドイツの国会は、よほどのことがない限り解散は行われないため、4年に一度、規則的に総選挙が巡ってくる。それが今月の26日。次期政権の成立とともに、メルケル首相は政界から引退の予定。EUの役職にも就かないと言っているが、どうなることやら……。 いずれにせよ、“メルケル帝国”とまで言われた16年間の長期政権が終わるのだから、ドイツにとっては大きな節目だ。 当然、現在は熱い選挙戦の真っ最中。首相府を狙って戦っているのが、1)CDU/CSU(キリスト教民主/社会同盟)、2)SPD(社民党)、3)緑の党である。しかしながら、1)と2)は過去4期のメルケル政権のうちの3期の長きにわたって、大連立していた。現在も、連立与党として共同で政府を運営しながら、次の政権をめぐって死闘を演じているという複雑さだ。それを反映してか、各党の支持率も4月ごろからの乱高下で混戦状態。 総選挙まで