この本を買った理由は思い出せません。長らく本棚に眠っていました。 最近、宗教の勧誘を受けたり、支援をしている方があまり評判の良くない新興宗教を信仰するようになり、やんわりと「抜けた方がいいですよ」と伝えるも、聞く耳持たずということがありました。そんな中、この本が目に留まり、読んでみるかという気持ちになって読み始めました。 最初は、この本のタイトル通りに「なぜ人はカルトに惹かれるのか」という興味関心と「私の支援している人を脱会させるためにはどうすれば良いか」という具体的な方法論を知りたくて読み進めていきました。 ところが、読み進めていくうちに、これは「カルト」のことに限らず、私が普段行っている支援に対しても影響を与える本だと感じてきました。 私は、私が正しいと思っている価値観を「善意」で「誤った道を進んできた」相手に押し付けてきたのではないか。「正しい道に導いてあげよう」と思うだけで、相手も