これまでごまかしながらやってきた欧州の金融市場がついに炎上しました。問題点はアメリカと基本的に同じで、収益至上主義で業務を必要以上に拡大してしまったところがやられています。ドイチェヒポという不動産融資専門会社の子会社でアイルランド籍のデプファは本業が地方公共団体や公共事業への貸し出しであるにもかかわらず証券化商品や住宅ローン債券などへの投資を進め苦境に。ドイツ政府の仲介でドイチェヒポに銀行団の救済が入ることになっていましたが、これが白紙に戻されたというニュースが入ってきました。統一通貨や各国の金融監督と言った制度上の矛盾が解決を難しくしています。 アイルランドやギリシャは、自国内の預金や銀行債務について今後2年間の全面保護を宣言しています。(デプファは含まれないそうです念のため)。オランダは決済業務にも重要な役割を果たすフォルティスを完全国有化すると宣言。今後もいろいろ出てくるでしょう。