テレビ番組を制作しているのはテレビ局だけではない。テレビ局が日々大量に番組を流すことができるのは、番組制作会社の存在があってこそ。ところが、テレビ局に比べて制作会社の労働条件は劣悪だといわれる。それが捏造など問題を生み出している、との指摘も根強い。約50年にわたって娯楽番組の演出に携わり、現在では制作会社を束ねる「日本映像事業協会」(J-VIG)会長の澤田隆治さんに、制作会社とテレビ局との関係について聞いた。 ――最近になって、「制作会社がテレビ局にいじめられている」という訴えが増えています。なぜでしょうか。 澤田 テレビ番組を、すべてテレビ局の社員が作っていた時代がありました。私もテレビ局の社員として番組を作っていました。ところが、テレビ局の将来ビジョンを考えて外部のスタッフを入れるようになった。このまま社員だけでやっていると大変なことになると気がついたんです。メイクや衣装などから、専門
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