印刷 どうする?休眠口座 銀行などで10年以上も預金の出し入れがない「休眠口座」。毎年800億〜900億円にもなるため、どう使うかをめぐって政府と銀行が対立している。両者の溝が埋まらない間に、本来の持ち主である預金者から解約が相次いでいる。 「んー、なかなか、前向きに(協力する)という感じでは、なかったですね」。政府で休眠預金を担当している古川元久国家戦略相は5日夕、記者団にこう語るばかりだった。 直前に大臣室で全国銀行協会の永易克典会長(三菱東京UFJ銀行頭取)と会談し、休眠預金の活用への協力を求めたが、同意は得られなかったようだ。 「金融界が反対しているということはない。協力は最初から言っている」。一方の永易会長は会談後に記者団にこう語るだけで、言葉少なに立ち去った。 政府は休眠預金を使って、今はお金が十分にまわっていないベンチャー企業やNPO、被災地の企業などに資金支援しよ