国内外の航空各社の国際線で、偽造クレジットカードを使って人気の機内販売商品をだまし取る事件が多発していることが18日、千葉県警の調べで分かった。被害は平成12年ごろから急増、総額数億円分に上るとみられる。 機上では電波の発信機器が使えず、カードのオンラインチェックができないという盲点を突いた犯行で、県警は詐欺事件として捜査している。複数の国際犯罪組織が関与し、うちタイとフィリピンの男を含む十数人のグループを特定し入国管理当局に協力を要請、国際刑事警察機構(ICPO)への通報も検討中だ。 機内販売は旅客獲得の呼び水といわれるだけに航空各社も対応に苦慮しており、カード会社は実態把握に手間取り被害届を出しにくい事情がある。