ポジティブ病の国、アメリカ 作者:バーバラ・エーレンライク 発売日: 2010/04/10 メディア: ハードカバー このブログをはじめてから「あの映画はポリコレ要素のせいでマイナスになった」「この映画はフェミニズムの主張が強すぎてつまらない」ということばっかり書いているような気がするが、私自身の一応のスタンスとしては、「ポリコレは作品を必ずダメにする」とか「作品はフェミニズムを意識する必要はない」などとは判断しないようにしている。ポリコレやフェミニズムなどの「コード」は、作品を良くする場合もあれば、作品をダメにする場合もある。大切なのは、作品の製作者が「コード」に対してどのように向き合っているかだ。 現代の洋画を観たり海外ドラマを観ている人たちであれば、海の向こうの欧米で作品を製作している環境には大量不定形な「コード」が存在しているらしいことが、感覚的に理解できるだろう。明確に「どの作品