携帯電話ビジネスの世界で、「エリア限定ワンセグ」が一躍脚光を浴びている。 エリア限定ワンセグとは、通常のテレビ放送(サイマル放送)とは異なる映像コンテンツを、特定のエリアのみで放送するというもの。イベントスペースや繁華街、ショッピングセンター、アミューズメント施設など、“特定のテーマ”で“人が集まる場所”に向けて独自編成の放送ができるのが特徴だ。 放送技術としては地上デジタル放送の「ワンセグ」をベースとして使い、既存のワンセグ対応携帯電話で受信できる。エリア限定ワンセグは従来の放送サービスよりも低コストかつ簡易に実現可能であり、すでに普及している携帯電話を受信端末とすることで、“その場所に集まった人に、スポット的に放送できる”のだ。 エリア限定ワンセグの詳細については、8月に読売テレビ、NTTドコモ関西支社、日立システムアンドサービスなどが行った「わくわく宝島2008」での実証実験を、筆者