宮島達男(1957年東京生まれ)は、国際美術展ヴェネチア・ビエンナーレの若手作家部門アペルト'88で注目を浴びて以来、わが国を代表する現代美術家のひとりとして、国内外で精力的な活動を続けています。1999年のヴェネチア・ビエンナーレには日本代表として参加し、その評価を確実なものにしました。 宮島の作品は、「それは変わりつづける」、「それはあらゆるものと関係を結ぶ」、「それは永遠に続く」という3つのコンセプトに基づいたデジタルカウンター(L.E.D.)に代表され、それぞれの数字が異なる速度で明滅し、0(ゼロ)を示さないことによって、時間や人間のライフサイクルの連続性、永遠性、関係性を示唆します。 1995年以降は、80年代前半に行っていたパフォーマンスが再開され、近年はL.E.D.作品とパフォーマンスが双方に観客の参加が促されるなど、過去10数年一貫しているそのコンセプトは、作家自身のリアリ