この記事で私がみなさんにお伝えしたいメッセージは,「女性が『女性』という下駄をはかされているうちは,真の女性の活躍は見込めない」ということだ.手荒な言い方かもしれないが,女性自身が問題に気がついて主体的に動かなければ,今の日本は変わらないと,私は思っている. みなさんご存知のように,情報処理学会は女性会員が極端に少ない.2017年度の統計資料によると女性会員は全体の8%だそうである.学生会員だけに絞ると17%, ジュニア会員だけに絞ると23%と,若いほど女性のパーセンテージは上がっていく.正会員だけに絞ってしまうと6%と非常に残念な数字である. 情報処理学会の正会員の大半は,今ほど女性の活躍が叫ばれなかった時代に日本社会を支えてきたシニア層である.男性はソトで働き,女性はウチで守るという生き方が非常に合理的だった時代である.平成が終わりゆく2018年の今であっても,この生き方を選択する人々