NHKは、実際のCATV施設を使用したスーパーハイビジョン(SHV)の伝送に成功したと発表した。 SHVはフルHDの16倍の画素数があるため、現在のCATVの1チャンネルでは伝送容量が不足する。今回、NHKが開発し伝送に成功したのは「複数搬送波伝送方式」と呼ばれる方式で、いくつかの空きチャンネルを用いてSHV伝送を実現するというもの。 この複数搬送波伝送方式は、CATV局(送信側)でSHV信号を分割し、複数のチャンネルで伝送、受信機(受信側)で同期して合成する技術。ケーブルテレビ施設におけるチャンネルの使用状況に応じて、64QAM(32Mbps)や256QAM(42Mbps)など、異なる変調方式の搬送波を組み合わせて、SHV信号を伝送することを可能にした。この方式のメリットは、現行のCATV施設の構成を変更することなく、SHV信号を伝送することができることにある。 実験は、実際に山梨県甲府