振り返ってみれば、人生の中でたった6年間に過ぎない日々。名門中高卒の肩書き、それは勲章だろうか、それとも烙印だろうか。 今ではもう、あの制服も校章も身につけることはない。卒業後、名門校のブランドを剥がされ、生身で勝負する人生。その中でもがきながら、同級生たちからは遅れて、あるいは離れて、社会に「居場所」を見つけた“アウトロー”たちがいる。 それは親や先生たちが期待していたような進路ではなかったかもしれない。だが、彼らが放つ規格外の魅力こそが、名門校の懐の深さを示しているようにも感じる。――そんな“アウトロー卒業生”に話を聞いた。(全3回の1回目/#2に続く) ◆◆◆ 森林原人、40歳。現代最も活躍するAV男優の一人としてあまりにも有名な彼は、変装するわけでもなく、明るいピンクのシャツにジーンズ、端をわざとほつれさせたグレンチェックのダメージジャケットという、絶妙に洒落切ったいでたちで現れた