人間の体をアニメーションするためには、回転の支点を正しく設定し、階層化する必要がある、ということを、前回書きました。階層の作りかたは、オブジェクトマネージャーで階段状につなぐだけなので、一度分かってしまえば簡単に作ることができます。では、基本的な階層を正しく設定すれば、キャラクターアニメーションにおける回転運動がすべて表現できるかというと、できると言えばできます。ただ、反復と修正がかなり多くなり、手間はかなりかかることになります。そこで、登場するのがIK(インバースキネマティクス)という考え方です。 FK(フォワードキネマティクス) 目の前にあるどら焼きを手に取るという(卑近な・・・)例で考えてみます。目の前にあるどら焼きを、肩を支点とした回転→肘を中心とした回転→手首を中心とした回転で取ることは可能かどうか・・・というと、おそらく、ギー~、ギー~という・・・、ロボットダンスのようになるで