東京都の小池百合子知事は1日の会見で、自民党に離党届を提出したと明らかにした。同日、地域政党「都民ファーストの会」の総決起大会で代表に就任したことも発表。小池氏は総決起大会で離党について、「東京大改革を進めるために決意を示した」と述べた。7月の都議選を前に退路を断ち、自民との対決姿勢を鮮明にした。自民党の党紀委員会は今後、離党届を受理するか、受理せずに処分するかを決める。 共同通信社が5月27、28両日に行った世論調査では小池氏支持が63%と高い一方、支持層のうち都議選で都民ファーストを投票先に選んだのは17%。小池氏には離党で自らの立場を明確にし、都民ファーストの支持につなげたいとの思惑があるとみられる。 小池氏は昨夏の都知事選出馬表明後、自民に進退伺を提出。この日の会見では「なかなか決めてくれないのでこちらから離党届を出した」と自民を牽制(けんせい)した。事前に自民党の二階俊博幹事長に