平日は夫の通勤に、休日は妻の買い物に――。青い森鉄道(本社・青森県八戸市)は今月1日、販売する通勤定期について、記名した利用者以外の誰もが使用できる「持参人式通勤定期券」に切り替えた。 鉄道収入の売り上げ増を狙った取り組みで、鉄道会社では岩手県の三陸鉄道で導入されているが、全国的に珍しい試みだ。 対象は通勤定期で、料金や有効期間などは変わらない。1日以降の購入分から持参人式通勤定期券となる。同社によると、昨年度の通勤定期の売り上げは1266万円(見込み)。新定期の導入で、09年度は1割増の1400万円を目指す。利用区間は同社が営業している八戸―目時間の25.9キロ・メートル。三戸駅と剣吉駅で発売される。 同社営業課の坂頂純子さんは「会社、家族と使い道はいろいろある。利便性の高い定期なので、ぜひ利用してほしい」と話している。 問い合わせは同社(0178・21・3131)へ。