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ブックマーク / masanork.hateblo.jp (22)

  • 徒労感 - 雑種路線でいこう

    楽天なりケンコーコムが厚労省から天下りを受け入れて、何年か粘り腰で頑張れば現実的な手打ちもできるんじゃない?役所も最初は叩いて既得権者の顔を立てつつ、成長産業に雇用の受け皿を広げられれば御の字ということで。最初はみんな新興勢力でも、現実を受け入れて徐々に新たな既得権者へと育っていくんだよ。 また、一般的な戦術論からすれば、そもそも両者が対立する構図に持ち込んだ時点で、新興勢力はほぼ負けが決まっている。なにしろその土俵は、相手が勝つように決められており、既得権者がガチンコで勝負なんてことは絶対にしてくれないのだから。 (略) たとえば今回の医薬品ネット販売については、単に新興勢力側が「今まで通りやらせろ」というのではなく、同時に薬剤師会主導によるネット販売を支援していく、というような握りや手打ちも同時に水面下で進めるべきだ。 しかし改正薬事法に「対面販売の原則」を盛り込む際、ネット業界と何ら

    徒労感 - 雑種路線でいこう
  • 薬のネット販売 ルールは必要だが省令改正での全面規制は姑息 - 雑種路線でいこう

    埼玉の自殺未遂事案は楽天に出店していた薬局が製薬会社の指示を守らなかったことが問題で、薬のネット販売を規制する「薬事法施行規則等の一部を改正する省令案」を何ら正当化するものではないし、2年前の事案が今になって表面化したことに強い作為を感じる。 未成年の男性がインターネット経由で鎮静剤を大量購入して服用し重い障害が残ったとして、埼玉県在住の父親が17日、厚生労働省内で会見し、ネットによる薬の販売を規制するよう訴えた。薬害問題に取り組む団体「薬害オンブズパースン会議」も同日、実態を調べるよう求める要望書を同省に提出した。 ネットでの薬品販売について、海外の業者が日語で日人向けに違法薬物を販売していること、悪質な一部の薬局が店頭と異なる規範で薬を販売していること、Google AdSenseやAdWordsで薬事法や健康増進法の趣旨を逸脱した表現が散見されること等について問題は感じている。

    薬のネット販売 ルールは必要だが省令改正での全面規制は姑息 - 雑種路線でいこう
  • 久々にエディタとか使って妙にほっとする瞬間 - 雑種路線でいこう

    ブログを何から書こうか悩んでいる。このところ文章を書くにもエディタとか使っておらず、ブラウザのテキストボックスとかOfficeを使っていたのだが、ミニノートでガシガシ文章を書く上で久々に「そうだ、テキストエディタを使おう!」と思い立ち、ここ数日は秀丸でエントリを書いていた。秀丸で書いたエントリをコピペでブラウザに貼り付けるのも馬鹿げているし、やっぱマクロだろうと調べてみると、xyzzyにhatena-diary-modeがあることが分かった。 しかし改めてエディタの世界をみると、10年前からあまり変わっていないことに驚く。秀丸のマクロは今も変わらないし、WZは何故かANSI C互換のバイトコードVMで、xyzzyはいわずと知れたLISPだ。EMACS風味な割にWindowsアプリケーションとして行儀がいいのと、フットプリントが数MBと小さい点は気に入っている。最近、サウンドドライバとかディ

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  • 若者による脱世代論の号砲に拍手 - 雑種路線でいこう

    『おまえが若者を語るな!』を読んだ。中学から高校にかけてニューアカとか宮台の影響を受け、GLOCOMに所属しISEDに参加した筆者には耳が痛い指摘も少なくないが、変節したサブカル論者の言説に辟易していた筆者としては我が意を得たりという思いもある。彼が『「ニート」って言うな! (光文社新書)』で若くして論壇デビューした割に、衒いなく地に足の着いた議論を続けているのは素晴らしいことだ。書を読んで溜飲を下す社会科学者の方々は多いだろうし、逆に書を以って安直な世代論がなくなるとも期待できないだろう。但し、僕ら宮台の影響を受けた30代以上の論者にとって、書の批判をどう受け止めるかは、ひとつの踏み絵となるのではないか。 おまえが若者を語るな! (角川oneテーマ21 C 154) 作者: 後藤和智出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/09/10メディア: 新書購入:

  • IPv6でNTT東西の地域IP網が繋がっている件 - 雑種路線でいこう

    IPv6では地域IP網がNTT東西で繋がっているのね。id:tomochaがフレッツ.NETとフレッツ光プレミアムの間でsshを使えたというので調べてみると、一昨年の段階で活用業務申請が出ていた。東西をまたいで事務所のある会社とか、これを活用すれば通信費を大幅に下げることができそう。 もう少し詳しく説明すると、NTT東西のサービスって原則としてはNTT法で県域規制がかかっていて、県を超える通信サービスを提供する場合は活用業務申請というのを出す。それが他の通信事業者の事業を圧迫しないという話になれば、活用業務として認可される。この仕組みのお陰で、今や東京大阪にルータを置くだけで全国規模のISPを運営できるようになった。で、IPv6に限れば東西の垣根さえなくなっているらしい。 個人的にはインフラ会社を2つに地域分割した理由が全く理解できないし、ISP専業事業者が山ほど必要なのか疑問だ。いまはP

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  • 誰が蟹工船を買っているのか - 雑種路線でいこう

    『蟹工船・党生活者 (新潮文庫)』くらい普通、高校時代に読んでるだろ、とか思うんだけど。高校時代に読んだ労働運動ものじゃ『我が心は石にあらず―高橋和巳コレクション〈8〉 (河出文庫)』とかが好きなんだけど、あれは研究所の子持ち理系中年インテリ正社員が組合活動で深い関係となったツンデレ女子社員との不倫に悩む話だから、ロスジェネ的には全く共感できないか。 しかし『蟹工船』とか『ロスジェネ』って誰が買ってるんだろう。もろガテン系なら読まないと思う訳ですよ。そこそこインテリで日常的に活字とか読むけど運悪く非正規雇用層に落ちてしまって、そこに社会矛盾を感じているインテリ非正規雇用層・ポスドクやら、僕のようにロスジェネで運悪ければそういう目に遭っていただろうなという問題意識を持っている層かな。 まさか非正規雇用の若者たちは『蟹工船』を読んで、共産主義に目覚め、革命を目ざそうとしているわけではないだろ

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  • 知的財産とオープンソース - 雑種路線でいこう

    今週金曜に九州大学の大学院で「知的財産とオープンソース」について講義することとなった。まったく経団連も因果なことを僕に講義させるもんである。経緯とか所属はともかく、九大から非常勤講師の辞令をもらった以上は講師としてベストを尽くすつもりだが、折角なので講義メモは公開しておく。気付いた点や触れておいた方がいいことなどあれば指摘して欲しい。時間があれば、講義準備として話す予定のことをエントリーとして上げていく。 日に於ける知的財産制度の成立 (戦前) 欧州に於ける活版印刷技術の発達と版権の成立 明治維新と知財制度の創設 不平等条約の解消に伴うパリ条約・ベルヌ条約への加盟/日電気の創業 浪曲海賊盤の横行と原盤権の確立 国産コンピュータ産業の勃興 (1950〜70年代) 戦後復興とコンピュータ産業の勃興 朝鮮特需による東証パンクと山下英男による富士通への指導 東芝、富士写真フィルム、富士通、商工

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  • 老害は一日にして成らず - 雑種路線でいこう

    彼は老害の恐ろしさを知らない。老害とはもっとアンヴィヴァレントなもので、若い者には負けてたまるかという自尊心、世の中って表面的には日進月歩だけど質は変わらないだろという思い込み、経験に裏打ちされた様々な思考回路の短絡、そして上下関係でフィルタリングされてしまう情報、そういった諸々が絡み合って形成される。雑誌やネットで情報を読み漁ればキャッチアップできる訳じゃない。 だからわれわれは老害と呼ばれる存在にならないようにしないといけない。どうやって?自分の中の情報の鮮度を新鮮に保つことで。じゃぁどうやって鮮度を保つのか。インターネットや雑誌には新鮮極まりない情報がぴちぴちしてます。そこから情報を得ればいいんじゃない?その時間をどうやって割く?意外と難しい気がする。 実は若いうちから人間には認知の歪みってのがある訳だが、若いうちは現実に適応した結果としての歪みだから環境を変えない限りは顕在化しな

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  • ブログに「死ね」の書き込みで自殺 周囲や事業者に何ができたか - 雑種路線でいこう

    いたましい事件だ。ネット規制の議論にも影を落とすかも知れず、また、事件の再発防止や、CGMレイティング基準の見直しで議論しなければならない話として、議論を避ける訳にはいかない。とはいえ報道内容から類推できることは限られ、過度に一般化して議論することは危険だし、再発防止へ向けた妙案がある訳でもない。 北九州市の高校1年の女子生徒(16)が、「ホームページに『死ね』と書き込みされた」などとつづった遺書を残して自殺した問題で、福岡県警は1日までに遺書が指摘したとみられるホームページを特定し、「死ね」などほぼ指摘通りの内容の書き込みがあることを確認した。 まず、こういった事件を防ぐことはフィルタリングでは難しい。侮蔑語が書き込まれたからといって、自分のブログへのアクセスまでフィルタリングするのか。そもそもブログなどCGMサイトへの書き込みを全て規制すれば事件が起こらなかったという考え方もあるが、高

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  • 松浦先生、崎山さんGJ! - 雑種路線でいこう

    竹を割ったような明快な答弁をされた鳩山法相だけでなく、踏み込んだ答弁を引き出した松浦大悟先生、そして国会の議事録をきっちりチェックしてブログに書いてくれる崎山伸夫さんGJ!。こういったやりとりがネットで読める時代って、当に素晴らしいですね。 で、いくつかの事業者は国会で法相から「あってはならないこと」と断言されたことが現実に起こっている現状に対し、いつまでに改善されるのでしょうか。それとも、答弁冒頭で総務省の研究会について言及されていますが、研究会報告書のまとまる今秋以降の対応で良いということなのでしょうか。有害コンテンツ法案を今国会で成立させようとしている政党の法相が総務省研究会に言及するのも妙な印象を受けますが、法相という立場は行政府のものだから、それはそれで整合的なのかな。 ところで、こういった事例では、第三者機関にお金を払ってブラックリストから外してもらうのではなく、フィルタリン

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  • 日本人の、日本人による、日本人のためのコンピュータ産業史 - 雑種路線でいこう

    が!日が!なんての時代遅れかも知れないが、清水さんのセレクションって微妙に米国ベンチャーに偏ってないか。僕も中学の頃、この辺のを読んで心躍らせた訳だが。という訳で、日も捨てたもんじゃないぜ、と元気になれるも読もうぜ。 国際通信の日史―植民地化解消へ苦闘の九十九年 コンピュータが計算機と呼ばれた時代 新装版 計算機屋かく戦えり 日コンピュータの黎明―富士通・池田敏雄の生と死 (文春文庫) 雲を掴め―富士通・IBM秘密交渉 iモード事件 まだあるんだけど、思い出したら随時追加する(予定) そういうわけで、僕が若い人、特にネット漬けで書籍離れしている人に読んで欲しいと思う、コンピュータ産業の歴史書を紹介したいと思います。

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  • SI業界もネット業界も世界に打って出られない理由 - 雑種路線でいこう

    のSI業界を垣間みて絶望して逃げ出して、業界を外から捉え直して5年ちょっとになる。日のソフトウェア産業とかSI業界が世界に出て行けない要因は気合いとか技術力ではなく産業構造や規制に起因していることが分かったし、日でトップに立った会社が世界に出て成功するかというと難しいと感じている。梅田さんはネットならまだ勝負がついていないから頑張れるというが、僕はメタレベルの問題を考えるとネットも駄目だろうなと諦めつつある。 米国にはSI業界ってあまりなくてコンサルティングとかプロフェッショナル・サービスに分かれているのに対し、欧州では日的なSIerが結構あって、富士通サービスなど日勢も頑張っている。この違いはどの辺からきているかというと、結局のところ雇用流動性だ。米国では要らない社員をいつでも切れるから、プロジェクトの中核には技術を分かった人間をインハウスで採る。そういう連中を必要に応じて雇

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  • 文房具を遠く離れて - 雑種路線でいこう

    文房具は高校時代に凝っていた。印刷屋に頼んで特注の原稿用紙をつくってもらったり、ペン先が金の万年筆を買ったり。文房具としてPCやPDAをみたとき、技術革新が一進一退というより退化していることが結構ある。ある時期いいバランスの機器が出ても気付くとバランスが悪くなっている。 東大の坂村健氏が20年前に提唱したTRONプロジェクトの、派生プロジェクトでBTRONというOSがあり、そのBTRONを搭載したノートPCのキャッチフレーズが「電房具」だった。名コピーだと思う。 ともあれ、文具としてのコンピュータを今一度考えてみる、ということを僕の今年のテーマにしたい。 Palmとか初代モバイルギアとか一瞬で立ち上がって電池も長持ちしたんだが、今どきのPDAは電池がすぐ切れるしフリーズするし、どうして退化するかなぁ。バックライトやカラー液晶より、レスポンスや電池の持ちがよっぽど重要なのに。ノートPCも起動

    文房具を遠く離れて - 雑種路線でいこう
  • 本当の相関かターゲティングか - 雑種路線でいこう

    『戦前の少年犯罪』さっそく買いました。Amazonは在庫切れ、紀伊国屋の新宿2店も在庫切れだったんで、紀伊国屋店の向かいのジュンク堂でみつけました。棚からはなくなっていて奥の方から出してくれました。すごい人気ですね。はっきりいって面白過ぎて仕事になりません。第7章『戦前は桃色交遊の時代』を読みながら、携帯フィルタリング義務化に対するスタンスを考えているところです。 さて『戦前の少年犯罪』の著者の方が、前エントリでご紹介させていただいた失業率の犯罪件数の相関に対して疑問を呈され、失業率を基にして刑法犯認知件数をノルマに設定しているのではないかという仮説を提起されています。非常に興味深い仮説ですが、他にも可能性は考えられるのではないでしょうか。 9割近くの検挙率を2%くらい変動させる操作が、全体のトレンドにどの程度の影響を与えるのか。また検挙率を上げるための操作が同じ程度に恒常的に行われてい

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  • CEATEC探訪、旧友との飲み - 雑種路線でいこう

    CEATECに行ってきた。スーツ族で活況を呈していたが微妙に煮詰まり感が。ディスプレイとかすごく薄くして市場が爆発的に拡がるとは思えず。駆動技術や有機ELで、ダイナミックレンジも動画サポートも改良されたけど、充分にみれる画質だし過剰品質の悪寒。MPEG2→H.264トランスコーダで録画時間が倍といわれてもね。という訳で、けっこう冷ややかに観てしまった私は多数派か少数派か。小型燃料電池とか大容量キャパシタとか、そっちには微妙に夢を感じた。 夜、前職の旧友と飲む。結局、若手が育たないとか、どうキャリアを組み立てるかとか、そういう話。若者の根性が云々ではなく、それでどんな未来を約束できるのかとか、どれだけ同世代の中で優秀な人材がそこに集まっているかとか、そういう問題という気がする。夢がなきゃ、そこに優秀な人材が来ない方が望ましい。原則論としてはね。 仕事とか人生の煮詰まり感と、別の世界に対する好

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  • たまには日記っぽく書いてみる。 - 雑種路線でいこう

    今日は箱根での旅行からロマンスカーで戻るなり会社で夕方からミーティング。先週とある勉強会で勧められた"The Singularity Is Near: When Humans Transcend Biology"を日曜Amazonに発注したところ、さっそく会社に届いてた。開封したがデカいので自宅には持ち帰らず。そのとき話題に上がった受動意識仮説について、パラパラと論文を斜め読み。ああいうのは相互作用であって、どちらがどちらを一方的に支配しているということはないだろうし、そもそも脳が巨大なクロスバーのようなもので、意識が末端の神経の発火にも宿っているとするならば、末端で起こった神経の発火も意識の作用であるのかも知れず。 ところで先週読んだ『勝手に絶望する若者たち (幻冬舎新書)』はなかなか参考になる。「好きなことをしろ」といわれて無限ループに陥る若者は、みたいな。若者批判と思い批判的な気持ち

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  • 若いっていいねえ - 雑種路線でいこう

    僕も7年前なら、そういうことをいったかなあ。どちらかというとアーキテクトで職業プログラマじゃなかったけど、遅延必定のプロジェクトに乗り込んで予定通りカットオーバーさせる火消しを何度もやった。僕が乗り込めば、どんなプロジェクトだって何とかなると思った。掛け値なしに、必須と思われていた。動きようのない仕様を叩き直し、足りない人材を集め、プログラマに指示しても「そんなの無理です」といえば彼が書けるようになるまでサンプルコードを起こしてやり、原因不明のバグがあるといわれれば究明してワークアラウンドを考えた。 あなたがプログラマなら、プログラマという肩書きが欲しいんじゃなくて当にプログラマになりたいなら、人月評価なんかさっさと超えてしまえ。あなたは「1人月」じゃない。「こいつは何人月分では計算できない。必須だ」と思わせるんだ。マネージャ層に強制移住させられてプログラム技術を封じられる前にね。そして

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  • 運動を遠く離れて - 雑種路線でいこう

    今晩のLife聞きたいけど,こんな時間起きてないよ.ネット中継もいいけどpodcastしてくんないかな.(追記: 楽曲部分を除いてpodcast配信されているとのこと.見落としてました)僕はずっと運動に憧れながら結局のところ何の運動にもコミットできなかった.今となって運動論というより,実存の問題ではないかと振り返る.僕の運動に対する懐疑は大きく二つあって,ひとつは自分が他人に対して何らか無理強いするほど何かを分かっているかという問題と,もうひとつは運動という方法論そのものの時代錯誤に対して運動家が鈍感であることだ. 僕は高校新聞にのめりこんで高校を辞めた口だが,学校新聞を私物化して論陣を張るようなことはやらなかった.僕の仕事は生徒の利益代表として事実を探り,それを伝え,どうしても書きたい所感は所感と分かるよう分けて書く中庸を志向した.それでも多くの教師にとって目障りだったのは,しばしば都合

    運動を遠く離れて - 雑種路線でいこう
  • ありふれた人生 - 雑種路線でいこう

    原稿がさっぱり進まないので現実逃避.いま『ビジョナリー・ピープル』を読んでいて,何というか,お題目を唱えなくたって,やりたいことを自分は既に習慣としてやっているんだろうなとかいうことを考え,じゃあ自分は何をやりたいんだろう,とか振り返ってみた. パソコンは5歳くらいから触っている.けどコードを書くのは苦手.文章を書くことは14〜15歳のときに目覚めた.を濫読するようになったのもそれくらいから.役所に出入りしたり政治家に何かを吹き込むようになったのは18くらいか.俗な話だが. 家に帰る途中で思いついたのは戦後史に強い拘りがあるということだ.高校新聞をやっていた頃,GHQの教育政策から70年安保後くらいまで,かなり詳細な資料を集めて勉強した.コンピュータの歴史に対する強い興味も,きっと戦後史フェチの延長線上なんだろうな.そういえば中学の頃,溝の口の屋で平積みされていた『日コンピュータの黎

    ありふれた人生 - 雑種路線でいこう
  • 雑種路線でいこう - 三十而惑

    自分がこれから何をやって生きていくべきか正直すごく悩む. 5年前に国内ネットベンチャーから外資系ソフト会社に転職するときは結構はっきりしていた.役所に予算をつけてもらうためにポンチ絵を描くよりは,邪魔しないでくれと喧嘩する方が道理を通せる気がした.オープンソースだって商用ソフトだって似たような文化的背景を持つソフトウェア工学を学んだ人間がつくってるんだし,その辺の雰囲気を仲立ちできる気がした.セキュリティがもっと大事な問題になることはみえていたから,カーネルレベルや認知論的にどういう技術革新があるか興味があった. どれも読みは悪くなかったし観察する機会は充分すぎるほど与えられたけど,結局のところ野次馬根性を満足させているだけじゃねーの,みたいな.まあ,見聞きして感じたことをシェアする喜びって大きいんけど,じゃあ自分をジャーナリストとしてポジショニングできるかというと微妙. 結局のところゴリ

    雑種路線でいこう - 三十而惑