コロナ禍の直撃を受けた業界のひとつであるエンタメ界。中でもアイドルは濃厚接触を生む握手会イベントありきでCD発売も組まれていて、岐路に立たされている。折しも今年は「アイドル戦国時代」と言われてから10年。ブーム的な盛り上がりからカルチャーとして定着してきた中で、大手芸能事務所もアイドル界に参入し、撤退もしてきた。この10年余りの流れを振り返る。 AKB48を追う群雄割拠からシーンが活況に 「アイドル戦国時代」という言葉がアイドル自身から最初に公に発せられたのは、2010年4月、C.C.Lemonホール(渋谷公会堂)でのこと。ハロー!プロジェクトの真野恵里菜とスマイレージのジョイントライブが行われ、プロデューサーのつんく♂がスマイレージのメジャーデビューを発表。それを受けて、メンバーの福田花音が「アイドル戦国時代と言われてますが、先頭を突っ走っていけるように頑張ります!」と宣言したのだ。 当