米Google(グーグル)の「Google Cloud」が、一見では地味なサービスのプレビュー版を2022年7月にも開始する。グーグル関係者さえ目立つものではないと認めるサービスだが、近い将来にはシステム開発の生産性とセキュリティーを両立したいユーザー企業の切り札になれる潜在力があると筆者は感じた。 「グーグルお墨付き」の安全なOSSを使える そのサービス「Assured Open Source Software(Assured OSS)」は、グーグルが脆弱性の有無を定期的に検証して安全と診断したOSS(オープンソース・ソフトウエア)を公開し、利用できるようにするものだ。 開発元から入手したOSSのソースコードに対し、グーグルが無効あるいは不正な入力によってソフトウエアの挙動を確認するファジングテストを定期的に実施する。ソフトウエアの不具合や脆弱性は、開発者が想定しない入力によって引き起こ