女性初の参院議長を務めた扇千景(おおぎ・ちかげ、本名=林寛子=はやし・ひろこ)氏が3月9日午前7時56分、食道胃接合部がんのため東京都内の病院で死去した。89歳だった。告別式は3月27日正午から東京・増上寺光摂殿。喪主は長男、中村鴈治郎(本名=林智太郎)氏。扇氏は宝塚歌劇団出身の元女優で、1977年に自民党から出馬し初当選した。新生、自由両党などをへて保守党党首に就任。初代の国土交通相を務め、
現代日本を代表する小説家で、日本人として2人目のノーベル文学賞を受賞した、大江健三郎さんが、今月3日、老衰のため亡くなりました。88歳でした。 大江さんは、1935年、現在の愛媛県内子町で生まれ、東京大学在学中に発表した作品「奇妙な仕事」で注目を集めたあと、1958年には「飼育」で芥川賞を受賞しました。 そのあとも数々の文学賞を受賞し、新しい世代の作家として、戦後の日本文学界をリードしました。 そして1994年、川端康成に続いて、日本人としては2人目となるノーベル文学賞を受賞しました。 核兵器や平和の問題に対しても、文学者の立場から向き合い、広島で取材した被爆者や医師の姿を描いた「ヒロシマ・ノート」は、ベストセラーになりました。 また、憲法改正に反対する「九条の会」や、脱原発を訴えるデモの呼びかけ人として名を連ねるなど、社会問題に対しても積極的に取り組み、発言を続けてきました。 講談社によ
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