【ワシントン=渡辺浩生】米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は2日、電話記者会見し、北朝鮮がウクライナに侵略を続けるロシアに対して大量の砲弾を極秘に供給していることを明らかにした。砲弾が実際に露側に届いてウクライナの戦場で使用されているかどうかは確認を続けているとしている。 米政府は9月、ロシアが北朝鮮に弾薬の供給を打診しているとの機密情報を明らかにし、北朝鮮側は否定した。しかし、大量の砲弾などの貨物が行き先を中東や北アフリカ諸国と偽ってロシアに向け輸送されていることを確認したという。カービー氏は「責任を負わせる何らかの措置を検討している」と強調した。 ロシアは、イランから戦闘用無人機の供給を受けて、実際にウクライナの民間インフラなどへの攻撃に使用されている。 カービー氏は、北朝鮮の砲弾供給が戦況に影響を与えることはないとしつつ、ロシアは兵器の製造が追いつかず、兵士不足に悩