日本電気(NEC)は2日、WinnyをはじめとするP2Pソフトで生じる可能性のあるネットワークへの情報漏洩対策として、漏洩したファイルを特定し、流通を防止するための技術を開発したことを発表した。 従来、漏洩したファイルを特定する方法としてが、ファイルハッシュ(ファイルを識別するための任意文字列)を用いる方法、文書中に含まれる語句を検索して流通を阻止する方法が採られていたが、前者は、派生ファイルを検出できず、後者は、高トラヒックへの対応が難しいという課題があった。今回開発された技術は、これらを解決し、より効果的に漏洩情報の拡散を防ぐことができるという。さらにこの技術は、ファイルの一部に含まれる特徴量を用いて、漏洩した元のファイルだけでなく、ファイルの閲覧や保存などにより、設定情報が変化してできた派生ファイルも特定できる。 派生ファイルと元ファイルとでデータ列が変化しない本文が格納されている部