東日本大震災に関連した内容でユーザーの興味を引き、添付された不正ファイルを開かせるメールが出回っている。トレンドマイクロでは、複数の法人より報告を受けているという。 同社が確認したメールは、メールの件名や本文が日本語で送信されており、送信元を関連団体や関係者に偽装しているなど、いわゆる「標的型攻撃」だったという。 添付されていたファイルの名称は「地震」「津波」「原発」「節電」など震災に関連するキーワードを用いており、ファイルの拡張子は「exe」「scr」「doc」「xls」など幅広い。 ファイルを誤って開くと、脆弱性が攻撃され、マルウェアへ感染するおそれがあり、PCに関する情報が外部へ送信されたり、バックドアが作成され、リモートで操作される可能性がある。 こうした攻撃のなかには、Adobe Systemsの「Flash Player」などに見つかった未修整の脆弱性が利用されている場合もある