米アップルの新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)6」が高度な安全機能が犯罪捜査の障害になりかねないと、連邦捜査局(FBI)が懸念を強めている。プライバシー保護を強化した機能により、捜査機関が端末のデータを容易に解読できなくなるためだ。 FBIのコミー長官は「法の適用を免れさせてしまう商品を売っている」とアップルを批判した。 「6」は端末に保存されるメールや連絡先などのデータが、基本ソフト(OS)によって暗号化される安全機能を有しており、捜査当局が端末を押収してもパスコードがなければデータを取り出すことが難しくなるとされる。 ニューヨーク・タイムズ紙は「6」を、当局のプライバシー侵害に対抗する「ポスト・スノーデン世代の最初の端末」と表現した。(共同)