時事通信社は28日、英国のウィリアム王子として配信した写真について、「本人ではなくろう人形の写真だった」と訂正した。今年10月に米ニューヨークのマダム・タッソーろう人形館でEPA通信が撮影した写真を誤って配信したという。 時事通信社編集局によると、写真は27日夜、王子が来年初訪日することを伝える記事とともに配信された。担当者が社内データベースに保存されている写真を使用する際、英文の写真説明をよく読まなかった。28日に別の社員が間違いに気づいたという。 同社は28日午前に契約社に訂正とおわびを流し、写真を削除した。一時、ニュースサイト「時事ドットコム」にも掲載されたが、本人の写真に差し替えた。契約社で誤った写真を紙面に掲載した例は把握してないという。 高村直人編集局次長は「非常に恥ずかしいミス。契約紙と読者の皆様におわびし、再発防止に努めます」としている。