テロリストにマイカーを“遠隔操作”され、重要拠点に突っ込む兵器と化してしまう!? まるでSFパニック映画のようなことが近い将来、現実となりかねないことがわかった。国産乗用車にインターネットと接続する機器を取り付けると、スマートフォンを使いネット経由で車をハッキング(乗っ取り)して遠隔操作できることが14日、広島市立大大学院の井上博之准教授(情報工学)の実験で明らかになったのだ。 井上准教授によると、日本車がハッキング可能と分かったのは国内初。窓を開閉させたり、停止中に速度表示を180キロにしたりできたという。車のハッキングとなれば個人情報どころか、命まで奪われかねない。日本ではまだネット接続型自動車は市販されていないが、米国では同様の実験からリコール(無償の回収・修理)に至ったケースがある。米自動車大手「FCA US」(旧クライスラー)のネット通信車の一部車種が遠隔操作される危険性があると