格安スマホ事業者(MVNO)が販売するデータ通信用SIMカードで、初期設定の「死角」を突いて作られたメルカリやLINEの不正アカウントが大量に出回っていた。組織的にアカウントを作っていたという業者が昨夏、朝日新聞の取材に応じた。 アカウント販売組織の代表をしていたという30代男性によると、昨夏の時点で大阪府内のビルの一室が「アカウント工場」として使われていたという。 家電量販店などからデータ通信専用のSIMカードを大量に購入。メルカリやLINEのアプリを起動したスマートフォンに、会員登録時にSIMカードに刻印された電話番号を打ち込む。そのカードを別のスマホに挿すと、SMS(ショートメッセージサービス)に「認証番号」が送られてくる。その番号を打ち込めば、アカウントを作ることができる。 注文が入れば、多いと1日2…