国土交通省は9日、高速道路の料金割引について、休日限定の割引制度を見直し、6月中に新たに導入する上限割引制度を発表した。東日本、中日本、西日本などの各高速道路会社管内では軽自動車を千円、普通車を2千円とするほか、燃費効率のいいエコカーは軽自動車と同じ千円に設定した。首都高速道路と阪神高速道路には、距離別料金制度が導入され、上限900円となる。平日の利用者には恩恵が多いものの、渋滞の増加や二酸化炭素(CO2)などの排出量が膨らむ懸念も多く、導入に向け議論を呼びそうだ。 新たな料金制度では、自民党政権時代に実施していた休日千円の料金制度が廃止され、平日と休日の区別なく、一定額以上の利用は同一料金に設定される。現金支払いとETC(ノンストップ自動料金収受システム)支払いの区別もなくなる。ETC搭載車を対象に利用実績に応じて13・8%割引するマイレージ割引などのさまざまな割引制度も一部を除き大半が