秩父酒販協同組合の理事長経営の酒小売店が、埼玉県秩父市のふるさと納税返礼品であるウイスキー「イチローズモルト」の唯一の提供元になっていることに、「立場を利用した独占だ」などと理事長に抗議した組合員らに対し、組合理事の一人が「謝罪文」の提出を求めていたことが判明した。5月の組合の定期総会直前で、今後同様の行動をしないことや、抗議した場合にはどんな処分も受け入れると記すよう求める内容だ。提出を求められた組合員は「口封じを狙った、事実上の脅迫だ」と批判している。 毎日新聞が入手した「謝罪文について」と題するA4判1枚の文書の上部には、提出を求める理事の名前が記されており、この理事が5月22日午前に組合に持参するため、提出期限は同21日と書かれている。謝罪の意思が伝わるよう手書きすることや、朝川知一理事長や副理事長ら役員の名前を肩書とともに宛名として記載することのほか、「再び(二度と)このような行