財務分析をする時、必ず出てくるのがこのデュポンの式。 ROE (当期純利益/株主資本 )= 財務レバレッジ × 資産回転率 × 売上高利益率 ROEが大きい(小さい)原因がこの3つのどの項にあるかでより深い分析ができて便利というもの。しかしながら、ROEがなぜ重要で、いろいろな分解方法があるなかでなぜこの3つで分解するのか、というのを考えるとより良い。 ↓の本は、少し分厚いがアカウンティング、ファイナンスの両方がバランス良く学べる。 まず、ROEがなぜ重要かというと、企業の目的の一つに「成長」があるから、というのが一番シンプルかな、と。成長がなぜ企業の目的として相応しいかというと、一つは、結果として獲得できる「規模」が競争優位の源泉になりうるから。もうひとつは、社員のモチベーションにつながるから。あと、株主の期待に応えるため。この3つかなと思う。 で、成長が目的とするとなぜROEが重要かと