多くの人が心待ちにする夏の花火大会。大輪を咲かせた2023年の「びわ湖大花火大会」の様子=大津市柳が崎のびわ湖大津館で2023年8月8日、飯塚りりん撮影 夏の風物詩として人々を楽しませてきた花火大会。だが、中止を余儀なくされるケースが各地で相次いでいる。夏の夜空を彩る花火大会を中止に追い込むのは、ゲリラ豪雨などの悪天候だけとは限らないようだ。 「花火の燃えかすで車が汚れている」 徳島県鳴門市の撫養(むや)川沿いで開催されてきた「鳴門市納涼花火大会」。新型コロナウイルス感染拡大に伴う中断を経て、4年ぶりの開催となった2023年の大会が終わると、近隣住民から花火の燃えかすによる車の汚れなどに関する問い合わせが17件寄せられた。 例年5000発ほどが夏の夜空を彩り、23年は市の人口(当時約5万4000人)を上回る人出を記録した県内屈指のイベントだった。 しかし、市や商工会議所、観光協会で作る実行