暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 MMTが日本で認知されるようになってきたのはいいが、 どうもあんまり思わしくない方向に進んでいるような気がしてしょうがない。 本当なら、レイの後期ラーナー批判とかグリーンニューディールについての ワーキング・ペーパーを先にやった方が時宜を得ているのかもしれないが、 まあ、とりあえず、これまでの流れもあるので、世界金融危機の続きをやる。同名の書物がティモワーニュとの共著で 出版されているが、焦点にはややずれがある。 本稿(Cambridge Journal of Economics 2009, 33, 807–828)で、レイは 世界金融危機後の展望をかなり楽観的に描いていた。ただし、「楽観的」といっても、それは経済成長率がすぐに元に戻るとかいうような 意味でではなく、むしろ、こ