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ブックマーク / rionaoki.net (124)

  • 日本の強みは東京にある | rionaoki.net

    の強みは集積経済 日国内のグローバル化において、グローバル化が日に及ぼす影響を日国内での地方の衰退と比較し、「東京が地方の政令指定都市のような存在になる」と主張した。この変化はWillyさんが指摘されたように、 もっともマクロ的な指標から考えると日が他の先進国対比で衰退するスピードはそれほど急速ではないと思います。例えば日米の一人当たり経済成長率を比べ ると米の方が高いと思いますが、その差は大きめに見積もって1%程度です。Medianで比べたらもっと小さいか、逆転の可能性もあるでしょう。 一部の論者が騒ぎ立てるほど急速には進まないが、徐々に進行していく。そのとき、日の強みは何だろうか。 私は、将来日の最大の強みは東京という巨大集積経済になると考える。都市の集積経済(urban agglomeration)の経済効果は莫大だ。規模の小さな経済地域では成立しないようなビジネスも

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    nkoz 2009/12/26
  • 人間も労働も特別じゃない | rionaoki.net

    人間を他の生物とは違うものと捉えたり、労働を他の財・サービスとは違うと考えたりする人が多いのはどうしてだろうか。 人間はどうして労働するのか (内田樹の研究室) 動物は当面の生存に必要な以上のものをその環境から取り出して作り置きをしたり、それを交換したりしない。 ほとんどの動物が料の作り置きをしないのは単にできないからだ。できるならする。例えばリスは料を地中に埋めるし、冬眠する動物は脂肪を蓄える。 狼は獲物を群れに持ち帰り、狩りに参加しなかった個体にも料を与える。常に同じ個体が群れに出るのでない限りこれは時間軸を通じた交換だ。その場での交換でないのは、貨幣が存在しないからだ。貨幣がなければ価値の一致する取引を一時点で行うのは困難だ。貨幣経済成立以前の人間でも変わらない。 「労働」とは生物学的に必要である以上のものを環境から取り出す活動のことであり、そういう余計なことをするのは人間だけ

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    nkoz 2009/12/25
  • 理系のための会話の楽しみ方 | rionaoki.net

    昨日Twitterで、結論のない(主に女性の)会話の話題が出て面白かったが(この辺)、関連するDilbertコミックがあった: Dilbert comic strip for 12/23/2009 from the official Dilbert comic strips archive You’ve made a number of inaccurate statements during the course of this date. デートに限らず不正確で内容のない発言というのは多い。適当に相槌をうちながら、結論が出てくるまでの時間を数えていると面白い。結論が出てこない(!)こともある。伝えることがないなら他人の時間を使うなと言いたくもなるがぐっとこらえよう。 II don’t want to break the romantic mood, so I’ll send you a

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    nkoz 2009/12/24
  • 過剰タクシーって何? | rionaoki.net

    追記:タクシー市場は複雑な構造をしていますが、単純な数量規制をするのはおかしいというのがこのエントリーの趣旨です。いろいろな政策が考えられるとは思いますが、数量規制にはならないということです。 またおかしなニュースをTwitter経由で(ohuzakさんどうも): 中日新聞:過剰タクシー調整へ 松交通圏協議会が初会合:長野(CHUNICHI Web) 松市役所で開かれた。国土交通省北陸信越運輸局は、同地域のタクシー台数が40〜110台過剰と指摘。年度中に同協議会で、台数を抑制する地域計画を策定する見込みだ。 タクシーが過剰だというが、一体その数字はどうやってはかるのだろう。市場の失敗がない限り、適正な供給量は市場で決定される。タクシーに関してどのような市場の失敗があるのだろう(注)。サービスの供給が減り、価格が上がれば消費者にとっては確実にマイナスだ。何か理由がない限りタクシーの台数

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    nkoz 2009/12/23
  • 小額クーポン | rionaoki.net

    メール・イン・リベートに引き続き、日では見られないアメリカの価格戦略としてクーポンを見てみよう。 これはドラッグストア(でいいのかな?)のWalgreensのクーポンだ。チラシにこういった割引情報が乗っていて、店の中や郵便ポストを見ると大抵見つかる。ここまでは日と変わらない。 しかし、上の画像には点線の枠とバーコードがあるのに注目して欲しい。そう、この値引きはそのチラシにハサミを入れて切り取り、購入時にスーパーに持っていかなければ有効ではないのだ。日でいえばマクドナルドのクーポンと同じだが、それがそこら中のスーパーに存在する。 ファーストフードのそれとは異なりこれはお得情報ということですらない。まず第一にクーポンが含まれるチラシは店の入り口に山積みされており、別に誰でもその場で手に取れる。また、割引額もかなりしょぼいことが多く、50¢割引でしかないクーポンもざらだ。それを切り取って、

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    nkoz 2009/12/20
  • メール・イン・リベート | rionaoki.net

    チェック廃止の話が在米の方々を中心に好評だったので、もう一つの消えてなくなって欲しいものであるメール・イン・リベート(MIR)を取り上げる。 まず、馴染みのない人にMIRが何かを説明しよう。MIRとは割引の一種で、商品を購入したときにレシートやバーコードと所定の書類を郵送すると忘れたころに(運がよければ)小切手(!)が送り返されてくるというものだ。実店舗でもネットでもよくみかけるが、便利なのでneweggから一例とってきた: 赤く囲った部分がMIRだ。10ドルの小切手が送ってくるということを意味する。ちょっと考えればこれが恐ろしく非効率なことが分かるだろう。客はリベートの申請書類を郵送する必要があるし、企業側はそれを処理して(正規の購入者かを確認する必要がある)、さらに小切手を郵送しなければならない。10ドルの割引をするのになんでこんな手間を掛けるのか。そのまま値引きすればいいじゃないかと

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    nkoz 2009/12/19
  • 開発援助の成果主義 | rionaoki.net

    なぜ開発援助に成果主義の導入が進まないのかについての明察: Linking aid to results: why are some development workers anxious? Linking aid more closely to results is attractive from many different perspectives.  My own view is that linking aid directly to results will help to change the politics of aid for donors. 成果主義の導入は何よりも援助国が開発援助を政治的に正当化するのに役立つという。 I think donors will be freed from many of the political pressures they curr

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    nkoz 2009/12/18
  • いい職場って何? | rionaoki.net

    どんな職場がこれからの世代に必要なのか。日が追いつくのはまだ先だろうがアメリカの状況について丁度とってもわかりやすいエントリーがあったのでご紹介: Announcing: Brazen Careerist Top 50 Places to Work | Penelope Trunk’s Brazen Careerist 1. Salary negotiations are over. サラリーの交渉の時代は終わった。 Gen Y doesn’t consider salary to be a huge factor in choosing a place to work because Gen Y knows that salary data is public. The days when a company can screw you by underpaying you are o

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    nkoz 2009/12/17
  • 社会起業家に関する論争 | rionaoki.net

    数時間ぶりにTwitterを開いたら盛り上がっていた。この論争は「金儲け=悪」の話を絵で説明してみるで描いた絵で説明できそうなのでやってみる。 Days like thankful monologue病児保育のNPO法人フローレンス代表 駒崎弘樹のblog: 東洋経済でサイバーエージェント社長らに社会起業家がおおいに叩かれている件について いわゆるビジネスエリートな方々が、昨今のアラサー世代の「事業に社会性を求める」ことに対してこんなことを仰っているのが目に飛び込んできました。 このあとに藤田晋、成毛眞、松大さんの発言が引用されている。 サイバーエージェント社長 藤田晋 氏 「この世代は社会起業家が増えているというが、その前にすべきことがあると思う。ビル・ゲイツのように死ぬほど稼いで社会に貢献するというなら分かるし、自分もいずれそうありたいと考えるが、経営者として事業を大きくすることが今

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    nkoz 2009/12/17
  • 自閉症患者が活躍する会社 | rionaoki.net

    追記:Twitterを通じてMarkovianさんから 自閉症教育やってる妹に確認取りましたが、「自閉症患者」とは言わないそうです。「自閉症児」「自閉症者」と言うらしい。自閉症は病気ではないというのが基概念とのことです。 というご指摘をいただきました。「病気」の定義に関わる問題ですが、ごもっともな指摘だと思います。単に修正するよりも多くの方にこの話を知っていただくほうがいいと思うので、文中の表現は変更しないことにします。 最近、ビジネスをして利益を出すことの意義について書いたが、ちょうどよい具体例があったので取り上げたい: 自閉症患者をソフトウェアのテスターとして育成する試み – スラッシュドット・ジャパン(家/.記事) 米国シカゴの非営利企業Aspiritechが、高機能自閉症をソフトウェアのテスターとして育成するプログラムを立ち上げたそうだ。 紹介されているのはAspiritec

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    nkoz 2009/12/14
  • 「金儲け=悪」の話を絵で説明してみる | rionaoki.net

    岡島純さんのご指摘により、図表を入れ替えてみました。いかがでしょうか。何がご意見ありましたらコメント欄やTwitterでお願いします。 同じ話ばかり続いてしまうが、「金儲け=悪」の一連の話(ビジネスをしてお金を稼いで社会のためになろう、「金儲け=悪」の由来)を絵に描いてみた。 最初の状態 社会制度が未発達な段階では望ましいことと儲かることとは一致しない。いわゆる犯罪に該当する行為や公害のように他の人に迷惑をかける行為はお金になるからだ。逆に教育や発明など社会にとって必要なことでも儲けが出せないことも多い。八百屋のように儲かるし望ましいビジネスもあるが、それは儲かることのうちのごく一部にすぎない。よって「金儲け=悪」は近似的には当たっており、そういった思想が残っているのは驚くことではない。 理想的状態 しかし強力な警察機構を備えた民主国家は、法律によって何が割に合う=儲けがでるかを操作できる

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    nkoz 2009/12/13
  • ビジネスをしてお金を稼いで社会のためになろう | rionaoki.net

    Twitterでryosukeakahoshiさんが次のように呟いていた。 いまだに「ビジネス≒金儲け=悪」のような歪んだ先入観を持った大学生がいっぱいいる@福岡。何でそんな考えに至るんだろうか?学校教育?マスメディア?家庭教育?日の風習? 「ビジネス≒金儲け=悪」という間違った考え方がどうして支持されるかというのは確かに面白い問題だが、その前にそれが間違っているということを説明した方がいいかもしれない。 お金を稼ぐ一番簡単な方法は人々に望まれていることをすること お金を稼ぐとはどういうことだろう。例えば、レストランであればお客さんに事を提供することだ。客はお金を払って=他の消費を犠牲にして事を注文している。別に強制しているわけではないのでこれは客にとって望ましいことなはずだ。その事は1000円だっとする。レストランはそれを1000円で自分から提供しているのだからそれで利益がでるは

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    nkoz 2009/12/13
  • 「金儲け=悪」の由来 | rionaoki.net

    「ビジネスをしてお金を稼いで社会のためになろう」では「金儲け=悪」が基的に間違っていることと、なぜそれに大学生が気付かないのかについて書いた。しかし、一つ答えていない問いがある。それは「金儲け=悪」という道徳がそもそもどこからきたのかということだ。 いつからそういう道徳があるのかという問題は歴史家にまかせるとして、私の考えは道徳規則が社会の変化においついていないというものだ。ビジネス・金儲けがほとんどの場合社会的に望ましいためには、そういう風に社会が作られている必要がある: 社会的に望ましくないビジネスは割に合わないように社会は作られている。 しかし、そういった社会制度が整備されたのは比較的最近のことだ。例えば、価格カルテルは社会的に望ましくない企業活動だが、反トラストが政府の重要な機能と認識されたのはそう昔のことではない。アメリカでシャーマン法が成立したのは120年ほど前のことだ。 社

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    nkoz 2009/12/13
  • オープンソースは裏切れない | rionaoki.net

    バークレーのMBAの方のポストより: A Golden Bearの足跡 : GoogleDNS事業に参入!!! (後編) メール内容と素朴な疑問(ご意見募集) Googleが何故DNSに参入するのかという話は各所で行われているのでここでは取り扱わない。ビジネススクールの環境が垣間見れるので興味のある方はリンク先をご覧頂きたい。ここではオープンソースに関する最後の一節だけ取り上げる: そもそも無料って、良いことなのか: Cases for Entrepreneurshipの授業で1つ心に残った学びに、「オープンソース(無料でソースコードを公開し、皆の力を借りて開発を進めること)は、 ローエンド品を開発するには、無限のリソース・パワーを与えるが、ハイエンド品を作るためのリソース・パワーは一切与えない」というものがありました。そ のココロは、無料で提供されたサービスはどこかで必ず裏切るため、企

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    nkoz 2009/12/10
  • マンガ輸出振興はやめよう | rionaoki.net

    よく日独自の文化としてマンガを新しい輸出産業にしようって話があるけど、気なんだろうか: 日発ポップ・カルチャーのすすめ〜日電子書籍市場 リンク先の基的主張を要約すれば次のようなものだ: 電子書籍分野で日は進んでいる その規模は464億円 そのほとんどは携帯向け 携帯コミックは成熟した日から生み出された新しい書籍文化 携帯音楽市場は1000億円規模で世界一 携帯コミックは次のコンテンツ市場 海外展開も始まっている 製造業は限界なのでコミックのような新しい産業を育てる必要 コミックに加え“カワイイ”文化やアニメ・映画 四つほど論点を上げたい。 日の携帯書籍市場が大きいのは日独自の理由 製造業は限界ではない・輸出だけ振興してもしょうがない 産業育成は必要ない 気でポップカルチャーが一大輸出産業になると思ってるの? 日の携帯書籍市場が大きいのは日独自の理由 では何故日

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    nkoz 2009/12/08
  • ネットのルールなんてない | rionaoki.net

    ネガティブ記事は好きではないが、これはどうかと思ったので突っ込んでおく: マードック氏にグーグルが譲歩 「ネットのルール」はどう変わる インターネット-最新ニュース:IT-PLUS ここしばらく話題になっているマードックとグーグルとの対立についての記事だ。 デジタル技術や伝送技術などの進歩がネットという新たなコンテンツの流通経路を生み出した。しかし、技術進歩やネットがコンテンツを無料にしたわけではな い。ビジネスモデル(無料モデル)や権利侵害(違法コピーや違法ダウンロード)がコンテンツを無料にしたのである。即ち、技術ではなく人がそうしたに過ぎ ない。ウェブ2.0以来ネット上に定着した「コンテンツは無料」という風潮は不可逆なものではないのである。 「技術ではなく人がそうしたに過ぎない」というのはどういう意味だろう。最終的に行動するのは人間なのだから「人がそうした」と言うならなんだってそうだ。

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    nkoz 2009/12/08
  • 本当の失業率 | rionaoki.net

    失業率ってのは結構当てにならない統計なんだけど、もし知らない人がいたら次のビデオをどうぞ: Mintが当の失業率は(10.0でなく)17.2%だと主張するビデオを作った 四種類のありがちな「失業者」が実は失業率にはカウントされないってのを面白おかしく説明している。元データは労働統計局(Bureau of Labor Statistics)のこちらにある。以下が六種類の失業率だ。公式な失業率はU3で10.0%となっている。 U1: 5.9% U2: 6.6% U3: 10.0% U4: 10.5% U5: 11.3% U6: 17.2% これらの定義はBLS introduces new range of alternative unemployment measuresにあり、BLSは1995年から六種類の数値を公開している。簡単に要約すると: U1: 長期求職者(15週間以上)の労働人

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    nkoz 2009/12/05
  • 分かりやすい既得権益 | rionaoki.net

    mixiのニュースにあったので説明することもないがサクッとつっこんでおく: 「1千円カット」も洗髪設備を、義務化が加速 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) 「カットのみ、10分1000円」など低価格を売りものに店舗を増やすカット専門の理容店にも、洗髪設備を設置するよう条例で義務付ける動きが加速している。 カットのみの理容店に洗髪設備を義務付けるというがこれは非常に明らさまな既得権益維持を目的した政治だ。 こうした営業形態に、既存店が加盟する県理容生活衛生同業組合などは今年2月、理美容店には洗髪設備の設置を義務づけるよう県議会に請願した。日野恒雄理 事長は「新型インフルエンザが騒がれる中、業界の信用にもかかわる」と主張。県は一般に意見を募り、義務化賛成が多数を占めたため提案に踏み切った。 衛生面が原因だというが、それなら何故消費者や医療関係者ではなく既存店の代表が請願する

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    nkoz 2009/12/05
  • 就活のやり方 | rionaoki.net

    「就活」採用者の視点:「走れ!プロジェクトマネージャー!」 最終的なアドバイスは、 これは、人のやる気とか、意気込みといった感覚的なものでしかないように思っています。「この会社で働きたい!」「絶対就職する!」といった、強い意志のようなものだと感じています。 ということだがこれはいくら何でも役に立たないだろう。大抵のひとは既にそれほどやる気がなくてもある振りぐらいしている。当の答えは実はこの最後のアドバイス以外の部分にすべて書いてある。 新卒はポテンシャルで採用するしかないので、卒業校や成績以外に明確なものはないんですよね。 まず卒業校と成績がだけが明確(で確認できる)ものなのだからそこを改善すればよい。もちろん就活間際になってからじゃ遅い。逆に、だからこそ企業にとっては重要な情報なわけだ。 では、もう大学半分終わっている人はどうすべきか: 僕自身、最初に働いた会社は誘われて入社したので

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    nkoz 2009/12/04
  • ミニスカとシグナリング | rionaoki.net

    前回「ミニスカートが悪いのか」に引き続き、ミニスカの話: ミニスカ論争 – キリンが逆立ちしたピアス セクシュシャリティを研究されているそうだ。 曽根さんの文章は、主語があいまいで、何をいわんとしているのかがよくわからない。たぶん、フェミニズムをバッシングしたいのだろう。だが、もってまわった言い方をしているので意味がわからない。 とあるが、曽根さんの文章は言っていることがおかしいだけで、別に分かりにくくはない。 曽根さんは、女性がミニスカートをはくのは、男性をセックスに誘うためだと考えているのだろう。そして、そういう女性は性犯罪にあってもしかたがない、と訴えているのだろう。 と解釈されているが、その通りだろう。誰もがそう読んだと思う。 私自身は、意識や深層心理はともかくとして、少なくとも10代のうちにこうした論文にアクセスすることができた。それは、「<私>を見ている男性」を見る、ための視座

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    nkoz 2009/12/04