1942年3月23日、ドイツ・ミュンヘンで生まれ、オーストリア・ウィーナー・ノイシュタットで育った。父親は俳優兼映画監督のフリッツ・ハネケ、母親は女優のベアトリクス・フォン・デーゲンシルト。 ウィーン大学で哲学、心理学、演劇を学び、卒業後は映画批評家として数年働いたのちドイツのテレビ局で編集者・脚本家となった。また、舞台演出家としても活動するようになった。1974年からは数本のテレビ映画を手がけた。 1989年、初の長編映画となった『セブンス・コンチネント』を発表。同年のロカルノ国際映画祭でブロンズレパード賞を受賞した。1992年には2作目の『ベニーズ・ビデオ』を発表。ヨーロッパ映画賞作品賞にノミネートされた。1994年の『71フラグメンツ』はシッチェス・カタロニア国際映画祭でグランプリと脚本賞を受賞した。これらの作品は「感情の氷河化三部作」と言われている。 1997年の『ファニーゲーム』