IBMは、x86プロセッサ搭載サーバで稼働するLinux向けに開発されたアプリケーションを、同社の「POWER」プロセッサ搭載サーバ「System p」で実行可能とするためのソフトウェアのベータ版をリリースした。 米国時間4月23日に発表された「System p Application Virtual Environment」(AVE)は、新興企業Transitiveのソフトウェア「QuickTransit」を基にしている。これは、あるチップに対するソフトウェア命令をほかのチップが理解する言語に変換するもので、頻繁に使用する命令を格納することにより実行を高速化する。 このソフトウェアは、ある特定種類のコンピュータプロセッサ用に作成されたソフトウェアバイナリファイルは、ほかの種類のプロセッサでは動作しないという「バイナリブレーク」と呼ばれる問題に対処するものである。Linuxは、Intelの