大手電機メーカー「東芝」の半導体に関する研究データが不正に持ち出され、韓国の企業に提供されたとされる事件で、東芝が巨額の損害賠償を求めた裁判について東芝は19日、「韓国企業が日本円にして330億円余りの和解金を支払うことで和解に合意した」と発表しました。 この事件は東芝の提携先の半導体メーカー、「サンディスク」の元社員が6年前、東芝のフラッシュメモリーに関する研究データをコピーして持ち出し、転職先の韓国の半導体大手、「SKハイニックス」に提供したとして、不正競争防止法違反の罪に問われているものです。 この事件を巡って東芝はSKハイニックスと元社員に対して1090億円余りの巨額の賠償などを求める訴えを起こし、先月開かれた裁判でSKハイニックスは「元社員が不正に入手した東芝のデータを使って製品の製造や販売をしているという事実はない」と争う方針を示していました。 この裁判について東芝は19日夕方