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ブックマーク / natrom.hatenablog.com (46)

  • 勤務医の主張 - NATROMのブログ

    ■医療の限界 ■誰が日の医療を殺すのか―「医療崩壊」の知られざる真実 勤務医による、医療崩壊を論じた。内容は概ね医療関係のブログで言われているようなことなので、普段からそうしたブログを読んでいる人はわざわざ買って読む必要はない。匿名でない情報源にあたりたい、医療崩壊について興味がある一般の人が適切な読者層であろう。「医療の限界」は虎ノ門病院泌尿器科部長・小松秀樹による。以前、小松先生が書かれた■医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何かを紹介した。書も、内容はかなりかぶっているが、新書であることもあり読みやすくなっている印象がある。 タイトルにもあるように、小松先生は医療の限界を強調している。医者の開き直りのように受け取られる危険があるものの、医療に限界があるのは単なる事実である。事実を医師と患者が共有できなれば、結果が悪かったときに軋轢が起こる。「人間がいつか必ず死ぬということ、

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    nobody 2007/10/12
  • 確率ビジネス - NATROMのブログ

    こういうギャンブルがあったら、みんな参加する? ある夫婦の次に生まれる子供の性別を当てる。参加料は5000円。オッズは3倍。つまり、性別を当てたら15000円もらえるので合計はプラス10000円。外したらマイナス5000円。(死産や双生児はノーカウント)。 私なら参加する。大まかにいって男女比は1:1。オッズが2倍以上であれば、新生児の性別を当てるギャンブルの期待値はプラスになる。胴元が損するだけなので、実際はこのようなギャンブルは存在しない。しかし、うまいことやれば、多くの夫婦を相手に同等のギャンブルを行うことができる。 男女産み分け法を教えます。お代は10000円いただきますが、もしお子様がご希望の性別でなかったら、いただいた10000円に加え5000円をプラスして返金いたします。 たとえ産み分け法がまったくのデタラメであったとしても、だいたい半分の夫婦が希望する性別の赤ちゃんを得る。

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    nobody 2007/09/24
  • ファインマンさんの手紙 - NATROMのブログ

    ■ファインマンの手紙 リチャード・ファインマン(著), ミッシェル・ファインマン(編集), 渡会圭子(訳) 高校生のころ、私はご冗談でしょう、ファインマンさんから多大な影響を受けた。物理学者。ノーベル賞受賞者。それ以上に、科学を愛することを教える教師であった。そのファインマンさんの書簡集。編集のミッシェル・ファインマンはファインマンさんの娘。学生時代から亡くなる前年まで、さまざまな人に出した手紙、受け取った手紙が収められている。初期のころは家族や同僚が主な相手。最初ののアーリーン・ファインマンとの手紙(「新しい住所を知らない」ため出さなかった手紙も含め)も収録されている。1965年にノーベル物理学賞を授与されたときには、多くの人からお祝いの手紙をもらった。また、「相対性理論は間違っている」系のトンデモさんとも手紙をやり取りしている。 もし当に、私の考えが間違っているなら、それをぜひ知り

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    nobody 2007/09/18
  • いつ起こってもおかしくない事件 - NATROMのブログ

    マンパワーの少ない病院で救急医療を行うのは地雷源を歩くのに似ている。私も田舎の中核病院で当直をしていたが、事実上、救急を含め夜間外来を診ていた。風邪から心肺停止まで幅広い。下記のようなことがいつ起こってもおかしくなかった。 ■厚木市立病院:「他に急患」診察せず、転送直後に死亡−−先月 /神奈川(毎日新聞) 厚木市立病院(厚木市水引1)で8月、当直中に救急受付を訪れた市内の無職男性(73)が診察を受けないまま別の病院に転送され、直後に死亡していたことが分かった。市立病院側は「心肺停止の患者が搬送される予定で、男性側に『対応できないので他の病院へ行ってください』と説明した」としているが、遺族は「事務職員しか対応せず、そんな説明も一切なかった」とい違い、市立病院の対応に憤っている。 男性の(67)の話では、日曜当直体制の8月12日午前、男性が「頭が痛い」と訴え、の運転する車で同病院を訪れた

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    nobody 2007/09/11
  • 意外に役に立った翻訳サイト - NATROMのブログ

    以前の勤務先での話。当直中に、若い中国人女性が腹痛で救急外来に飛び込んできた。まったく日語も英語も通じない。付き添いの男性が片言の日語を話せるのみ。どうやらお金がもったいないので我慢していたが夜間に痛みが強くなったらしい。問診しようとするも、こちらの話はほとんど通じない。最悪の場合、外科や婦人科のコンサルトを要するかもしれないのに。困った。 中国人だから漢字は読めるだろうと、「下痢?」「最終月経?」などと書くけど、イマイチ通じない。「いつですか?」ぐらいの簡単な中国語ぐらいは知っておくべきであった。それに、恐ろしいことに、漢字を書こうとしてもだいぶ忘れている!手近に漢和辞書なんてなかったので、パソコンで会話しようとしてふと思いつく。オンラインの翻訳サイトがあるじゃないか。 そこで、日語→中国語の翻訳サイトで質問文を中国語に翻訳したものを患者に見せた。患者から付き添い男性に中国語で答え

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    nobody 2007/09/10
  • 勤務医とタイムカード - NATROMのブログ

    id:DrPoohさんのところで、病院の残業代請求訴訟に関連して、勤務医のタイムカードの話題が出た。 ■[医療]残業代請求訴訟 医師にタイムカードが採用されている病院は聞いたことがなく,大抵は残業は自己申告だと思うのですが,残業簿と実態が異なるというのは単純に残業したことを医師が申告していないか,申告しても病院側が残業として認めなかったのかのいずれかでしょうか。 physicianさんのコメントにもあるように、タイムカードを採用している病院もあることはあるが、普通の業種と比較したら少ないのではないか。看護師などのコメディカルはタイムカードが採用されている一方で、医師だけはなぜかタイムカードがないという病院や、非常勤医師はタイムカードがあるけど常勤医にはタイムカードがないという病院もある。 常勤医にもタイムカードを採用している病院で働いたこともあるが、時間外手当の請求は自己申告で、所定の書類

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    nobody 2007/09/07
  • ナノ食品を売る右派政治家 - NATROMのブログ

    維新政党・新風より公認され比例区に出馬した、せと弘幸氏が、なにやら怪しげな商売をはじめたらしい。 ■ナノテク品と販売開始のお伝え*1 これは私の友人が6年ほど前から取り組み、技術的な経験を積み重ねて、ようやく完成にこの度こぎつけたものです。今、薬品会社や健康品会社から問い合わせが殺到しているとのことです。 ナノ化した商品はしない商品と比較して、もう比べものにならない程に体内への吸収率が高くなります。普通の品はべて胃でこなし腸に送られ、そこでミクロン単位の粒子となって体内に吸収されます。 しかし、ナノ化された加工品は口に入ると舌下から吸収が始まるわけです。健康品として宣伝しなくとも、その効果効能をしっかりと消費者にアピールすることが出来ます。 当に吸収率が高くなるかデータは示されていないが、仮にそうだとして、舌下から吸収される加工品にはどれくらい意味があるのか。確かに、舌下投

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    nobody 2007/09/06
    コメント欄にピコサイズイオンの話.
  • 訂正?改ざん?「たらい回し」が「救急車事故」に - NATROMのブログ

    奈良県大淀病院において、分娩中に意識障害を起こした妊婦を19病院が受け入れ不能であったことを、毎日新聞が「たらい回し」と表現して医療者に批判されたことは記憶に新しい。ちなみに、毎日新聞は、「開かれた新聞」委員会・座談会で、 「たらい回し」は事実と異なり、東京社の一部紙面でそういう見出しになったのは不適切だったと反省しています。 と不適切であったことを認めている*1。いろいろ言いたいことはあるけれども、反省しないよりもしたほうがずっとましである。さて、奈良県の妊婦が8月29日午前5時ごろ救急車で搬送中に流産したことを毎日新聞が伝えている。記事によると、 調べによると、女性は同日午前2時44分ごろ、「下腹部が痛い」と同居の男性を介して119番通報した。女性が妊娠していたため、奈良県の橿原消防署(中和広域消防組合)の救急隊員は同県立医科大に受け入れを要請したが、「手術中のため不可能」と回答され

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    nobody 2007/08/29
  • メタボ侍の討死 - NATROMのブログ

    三重県伊勢市において、減量に挑戦する企画に参加した市幹部が運動中に死亡したというニュースが最近あった。報道では死因は虚血性心不全とされている。 ■「メタボ侍」運動中に急死 伊勢の減量挑戦企画に参加(Sankei WEB) この企画は生活習慣病予防をPRするため森下隆生市長(57)が発案。メタボリック症候群の疑いのある幹部7人が、保健師から生活や運動のアドバイスを受け、減量に挑んでいた。課長は腹囲が100センチあり、「10センチ減」を目標としていたが、保健師に急激な減量をいさめられていたという。 同市の中北幸男健康福祉部長は「亡くなったことは痛恨の極み」としながら「死亡と減量の因果関係はなく、減量のために運動すること自体は健康に良い行為」と述べた。同市は企画を継続し、予定通り、10月11日に減量の成果を市民に公表する方針という。 強調は引用者による。(マスコミによる恣意的な引用・改変がなか

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    nobody 2007/08/18
  • 医師を騙る - NATROMのブログ

    医師免許なんて持っていなくても、働く場所を選べば医師のふりをするのは難しくない。ええ、もうそりゃ、ブログで医師のふりをするのに比べたらずっと楽である。あまり大きくない病院の宿直のバイトなんかが適当だ。行うのは対症療法のみ。発熱には解熱薬、嘔吐には制吐薬と点滴、風邪症状なら総合感冒薬。パターンは限られているので、すぐ覚える。「必ず明日、時間内に受診してください」と付け加えるのを忘れないように。見た目重症感のある患者は、「ここでは十分な検査もできない」とか言って、大きな病院へスルーパス。一見元気に見える重症疾患を見落とすことはあるかもしれないが、ちゃんとした医師が救急病院でバリバリ働くのと、ニセ医師が小さな病院で宿直するのと、訴訟リスクが高いのは多分前者。 ぶっちゃけ、夜中に歩いて受診する患者のほとんどは、一晩くらい放っておいても大丈夫。忙しくて昼間に受診できなかったり、夜中に不安が強くなった

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    nobody 2007/07/31
  • 毎日新聞クオリティ - NATROMのブログ

    新聞記者はさまざまな分野の記事を書かないといけないので、専門家からみたら正確さに欠ける記事になってしまうのはある程度は仕方がないと言える。しかしながら、ある特定の新聞社の記事だけが、ある特定の方向へのみ不正確になっているとしたら、それは「仕方がない」と言えるのだろうか。最近、実例を続けて二つほど目にした。 ■タミフル:異常死で提訴 岐阜の遺族、因果関係の解明求め*1(毎日新聞)(魚拓) 04年2月にインフルエンザ治療薬「タミフル」服用が原因とみられる異常行動で死亡した、岐阜県下呂市の男子高校生(当時17歳)の遺族が、独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」が死因を「別の薬による副作用」と認定したため精神的苦痛を受けたとして、機構に100万円の損害賠償を求めて岐阜地裁高山支部に近く提訴することが、24日分かった。タミフルの副作用問題で、患者側が因果関係の解明を求めて提訴するのは初。 強調は引用

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    nobody 2007/07/26
  • 良ジオンちゃん - NATROMのブログ

    地震やら台風やらありましたが、無事に戻ってこれました。はてなにコメントがついたらメールを受け取る設定にしているのですが、未読230件とかになっています。前回のエントリーのコメント欄がパンクしたら、このエントリーのコメント欄で続行してください。 これだけでは何なので、没になっていた小ネタを復活させます。 良ジオンちゃん ガンダム関連商品もいろいろあるけれども牛たん麦飯まであるとは知らなかった。ジオンちゃんというのは萌えキャラだろうか。「良」というのは分かる。「宇宙の優良種たるジオンちゃん」略して「良ジオンちゃん」であろう。 疲れたので今日は寝ます。

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    nobody 2007/07/19
    赤いザクでも普通のグフでも連邦のモビルスーツをたくさん倒せるのが良いジオンちゃんだ.
  • たこポイ捨て禁止 - NATROMのブログ

    なんだか前回のエントリーのコメント欄がすごいことになっています。明日からしばらく所用でネットを見れるかどうかわかりません。不適切な発言等あっても即座に対応できませんので、みなさま、ほどほどでよろしくお願いいたします。 これだけでは何ですから、小ネタを一つ たこポイ捨て禁止 たこを捨ててはいけません。たこは愛情と責任をもって育ててください。野良蛸になったらどうするんですか。駆除され殺処分されるタコの気持ちになってよく考えましょう。

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    nobody 2007/07/14
    関係ないがニチノン画伯のぷくぷたん絵と大江健三郎ノーベル賞受賞者のエッセイを思い出した. (←[今日の]ブクマコメント欄一行日記).
  • 大学病院の看護師が静脈注射をしない理由 - NATROMのブログ

    大学病院に舞い戻った。研修医のとき以来だから10年ぶりぐらい。給料が安いとは聞いていたが、今の研修医と同じくらいであった。しかしながらどういうわけだか帳簿上では私の週の労働時間は32時間になっているので、時給換算では私のほうが高給である。やったー勝ったー。もちろん、実働時間が32時間で終わるわけがないが、時間外手当をつけても雀の涙であるから面倒くさくていちいちつけなくなる。幸い、別にアルバイトもあるから合計の収入ではそれほど下がらなかった。 大学病院では経営は効率的で、くだらない雑用は一番給与の安い者がすることになっている。たとえば時間外に薬剤部に薬を取りに行ったり、検査室に検体を持って行ったりする仕事は医師が行う。夜間にも医師は必ずいるのに、たまに必要になる雑用のためだけに看護助手さんを待機させておくのは無駄ではないか。看護師は病床あたりの配置人数が決まっており雑用ばかりしていられないし

    大学病院の看護師が静脈注射をしない理由 - NATROMのブログ
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    nobody 2007/06/13
    "NATROMの日記 : ■[医学][日常]大学病院の看護師が静脈注射をしない理由".
  • 非対称の起源 - NATROMのブログ

    ■非対称の起源(ブルーバックス) C. マクマナス(著)、大貫昌子(訳) ネットで評判のはアマゾンで買っちゃうが、店頭で手にとってを買う習慣もまだある。なかなか読書の時間がとれなくて積んでるだけのも多くあるのだが、「この機会を逃すと二度と読めなくなるかも」と思うとつい買ってしまう。書は訳者が購入の決め手になった。ファインマンさんシリーズを訳した人である。ブルーバックスはときにハズレがあるが、書は面白く読めた。 書が扱う内容は多岐にわたる。ヒト集団で右利きが多いのはなぜか?どの社会でも右利きが多いのか?心臓が左にあるのはなぜか?哺乳類は左右非対称だが、他の生物ではどうなのか?生物が利用するアミノ酸のほとんどがL型であるが、個体発生の過程で生じる非対称性と関係があるのか?そもそも、地球上の生物がL型アミノ酸を使うようになったのは理由があるのか?パリティ保存則の破れがアミノ酸の分布の

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    nobody 2007/06/01
    "NATROMの日記 : ■[本][科学]非対称の起源"
  • 半数の国民「人類は神が創造した」と考える - NATROMのブログ

    ■米国:半数の国民「人類は神が創造した」と考える*1(毎日新聞) 米国人の半数近くは神が人類を創造したと考えている−−。米誌ニューズウィークは3月31日、人類の進化に関する米国人の考え方についての世論調査結果を発表した。 それによると、神が人類を創造したとみなす人は48%。人類は長年かけて進化し、この過程で神の役割はなかったと考える人は13%で、進化の過程を神が導いたと考える人は30%だった。 また91%が神を信じ、信仰する宗教は全体の82%がキリスト教で、そのほかの宗教の信者は5%だった。 科学大国のアメリカ合衆国でこんな結果かと意外に思われた方もいたようだが、実は恒例の調査であり、結果もかわりばえしない。「生物科学」の2004年10月号で「進化と創造主義」の特集があったのだが、鵜浦裕(進化論を拒む人々―現代カリフォルニアの創造論運動の著者)による「創造論運動の時期区分、戦略、人口統計、

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    nobody 2007/04/04
    本題とは関係ありませんが, なんというか"鶏と卵"みたいに思えなくもないような話を思ったが, 創造説とかとは か かんけいないんだからね.
  • 新型インフルエンザ - NATROMのブログ

    ■新型インフルエンザ―世界がふるえる日(山太郎 著) 2006年9月第一刷。最近、インフルエンザ絡みの話が話題になったこともあって読んでみた。比較的平易に書かれており読みやすく、内容も信頼できる。内容はタイトルの通り、新型インフルエンザについて。タミフルの副作用の問題にはほとんど触れられていないので念のため。季節性のインフルエンザの流行は高齢者に(あるいは若年者にきわめて稀に)死亡者を出すにしろ、過去の世界的流行(パンデミック)と比較すればほとんど問題にならない。1918年から流行が始まった「スペイン風邪」は、少なくとも4000万人以上の死者を出したといわれる(P25)。現在では、(少なくとも先進諸国では)栄養状態の改善や医療の進歩がある一方、人口の過密や交通手段の発展による伝染速度の上昇があり、もし新型インフルエンザの流行が起これば、どれくらいの被害が起こるのか予測は困難である。国連の

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    nobody 2007/04/03
  • インフルエンザ関連突然死 - NATROMのブログ

    浜六郎氏によれば、「インフルエンザは薬を使わなければ必ず自然に治まり何も怖くないふつうのかぜ(強調は引用者による)」*1であるそうだ。この主張は近似的には正しい。たいていの場合は、インフルエンザは自然に治癒する。しかし、何事にも例外は存在する。「突然死」ではなくもう少しゆっくりとした経過をたどる例もあるが、ここでは、突然死"sudden death"とインフルエンザ"influenza"でPubmedを検索してみた。「タミフルによる新型脳症」が主張されているが、タミフル以前にも突然死はあっただろうという考えからである。法医学の論文が多かったのが意外であった。原因不明の突然死→解剖→インフルエンザ感染が関与していたことが判明、というパターンである。当然、死亡してからインフルエンザの診断がついているわけだから、タミフルは関与していない。論文をいくつか紹介するが、網羅的に調べたわけではないし、内

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    nobody 2007/03/30
  • 薬害でも被害者でもないかもしれないのに - NATROMのブログ

    タミフルと異常行動の因果関係については、現時点でははっきりしたことは言えない。はっきりさせるには、年齢・性別・重症度等を一致させたインフルエンザ患者を2群に分け、一方にのみタミフルを使用し、異常行動の出現頻度に差があるかをみればよい。差はないかもしれないし、タミフルによって異常行動が増えるかもしれないし、もしかしたらウイルスの増殖を抑制することで異常行動を抑制するかもしれない。実際には厳密な研究は困難であるので、当面はタミフル非投与のインフルエンザ患者にどれくらい異常行動が起こるのかの報告待ちといったところである。因果関係が不明であっても、可能性がある以上、原則禁止にする判断もありだ。また、製薬会社や厚生労働省に頼らず、薬害を監視する団体があってもよいと思う。 しかしながら、「薬害タミフル脳症被害者の会」*1という名称はいただけない。現時点では、薬害と決まったわけではないし、タミフル脳症と

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    nobody 2007/03/27
  • インフルエンザによる行動異常 - NATROMのブログ

    ■インフルエンザ14歳男子、タミフル服用せず飛び降り(読売)*1(魚拓) 西日で先週末、インフルエンザにかかった男子(14)が、自宅2階から飛び降り、足を骨折していたことがわかった。タミフルは服用していなかった。 主治医によると、この男子は15日、38度の熱があり、翌日いったん熱が下がったものの、17日未明に自宅2階から飛び降りたとみられ、玄関先で倒れているところを発見された。 病院搬送時に熱があり、検査でB型インフルエンザに感染していたことがわかった。男子は「夢の中で何かに追われ、飛び降りた」と話しているという。 タミフル服用後の「飛び降り」事例が相次ぎ、薬との因果関係が疑われているが、服用していない患者の飛び降り例はこれまであまり報告がないという。このケースは来月、厚労省研究班会議で報告される予定。 「タミフル服用後に飛び降りたからタミフルの副作用だ!インフルエンザのせいではない。な

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    nobody 2007/03/23
    民と因フルー