※ 「Nature Cell Biology」が当該プレスリリースに関する研究論文を取り下げたことに伴い、 平成28年3月25日付けで本プレスリリースを取り下げました。 JST(理事長 北澤宏一)は、生体の骨量と脂肪のバランスを調節するメカニズムにおいて、「Wnt5a」という細胞外分泌たんぱく質が決定的に重要な働きをしていることを、マウスを使った研究で突き止めました。具体的には、生体の骨量調節においては脂肪細胞を増やす作用を持つ「PPARγ」注1)(ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体γ)が関与し、Wnt5aはそのPPARγの機能制御を介して骨量調節を行っていることが分かりました。 骨髄に存在する間葉系幹細胞注2)は脂肪細胞や骨芽細胞、筋芽細胞など多様な細胞種に分化することが知られています(図1)。そうした間葉系幹細胞の分化によって生体の骨や筋肉、脂肪などのバランスが保たれていますが、肥満や