居酒屋運営、楽コーポレーション(東京・世田谷)の宇野隆史社長の下には、独立して自分の店を持ちたい若者が続々と集まる。楽グループの店を訪れ「こんな楽しい店をつくりたい」と考えるようになるのだ。そんな若者たちに対し、宇野氏は「楽しい店をつくるのは難しくない。お客の心をつかむためのヒントは身の回りのどこにでもある」と語る。その接客の極意はどこにあるのか。 「なんで、オレたちが花のことなんか覚えなきゃいけないのかな」――。 金沢で関わっている居酒屋でね、この間、店に置いてある花をもっと活用しようよって話をしたら、みんなキョトンとした顔をしていてさ。 店では定期的に、花屋にすごくきれいな花を持ってきてもらって生けているんだけどね。ただ、飾っているだけだったんだ。いくつかある系列店すべてに持ってきてもらっていて、月何万円もかかっているのに全く活用していないわけ。飲食店は、食べ物だけがお客さんにアピール
居酒屋運営、楽コーポレーション(東京・世田谷)の宇野隆史社長の下には、独立して自分の店を持ちたい若者が続々と集まる。中には、売り上げが落ちたりするとすぐに考え込んでしまう若者もいるが、宇野社長は「成功している仲間のやり方など売れるヒントはどこにでもある。失敗を恐れることなく、新しいアイデアを試してみるべき」と話す。 少し前のことだけどさ。韓国でシロウトが居酒屋をやってみるって番組を作るとかで、向こうの芸能人がオレのところに話を聞きに来たことがあったの。韓国では定年前に会社を辞めて飲食店をやる人が多いらしくて、オレの翻訳本をよく読んでくれているんだよね(編集部注:宇野氏の著書の韓国語版は現地でロングセラーになっている)。 やって来たのは若い男の子で「料理は何をやればいいですか?」って聞かれたから、「キミが一番好きなのは何?」って聞き返してさ。そうしたら、カレーライスだって言うから、「どこのカ
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