今回、紹介する本は今までの中でも一番変わった本かもしれません。表題にある通り、様々なゲームで用いられる「フォント」だけで構成された書籍です。 『アーケードゲーム・タイポグラフィ ビットマップ書体の世界 』 大曲 都市 (著) この本の存在を知ったのは、海外ゲームの情報サイトだった。さすが英国、面白い切り口の本を作るものだと感心し、英語は読めないが即座にAmazon.ukで発注。しばらくして手元に届き、期待に胸を膨らませてページをめくる。 想像以上にゲーム画面よりも圧倒的にフォントだけのページが多い。 アルファベット26文字と数字10文字、合計36文字。モノクロもあれば、カラーも。アーケードゲーム黎明期の1970年代から3Dグラフィックスが登場する直前、1990年代のゲームが中心。その多くが8×8のドットで構成されている。色数も制限されているのに、なんと個性的かつ表現力の豊かなこと。 特徴的