オオカミはヨーロッパ政治の大きな論点に KARL-JOSEF HILDENBRANDーPICTURE ALLIANCE/GETTY IMAGES <危機に瀕していたオオカミが復活した途端、農家票目当てに保護策の緩和へ走るが......> いまヨーロッパでオオカミを怖がっているのは誰だろう? 大半は農民だが、それ以外の人が少なくとも1人いる。ヨーロッパで最も大きな権力を持つ女性ともいえるウルズラ・フォンデアライエン欧州委員長だ。彼女はオオカミの脅威について警告を発し続けている。 長年にわたる保護の努力のおかげで、オオカミは復活を遂げた。ヨーロッパでのオオカミの生息数は、1992年にEUが制定した「ハビタット指令」の効果もあって、2万匹近くにまで急増している。ベルギーでは先頃、実に100年ぶりにオオカミが戻ってきた。 【動画】ベルギーにオオカミ...1世紀以上ぶりに目撃 ところが、今まで生息し
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