まずは社員の働き方です。残業申請の制度はなく、定時を過ぎても当たり前に仕事を続け、午後8時を回るころようやく「そろそろ上がろうか」という雰囲気になっていたといいます。人材採用の広告には「アットホームな雰囲気」と載せていましたが、村上さんはルーズな社風が許せませんでした。 「残業は経費なので僕は帰ります」。定時を過ぎると一人で退社する日々。もちろん繁忙期は遅くまで仕事することもありましたが、「無理やり働くことで回っている会社はダメになる」との信念がありました。 村上さんは入社直後から社内改革を進めました ベテラン社員からは反発され、言い争いになることも。会社を変えようとすることは「冷えた油を動かすような感じでした」(村上さん)。変化が速い業界だった前職の感覚が抜けず、焦っていました。 村上さんにも反省はありました。入社して作った名刺にすぐに「専務」の肩書を入れ、「何もできないのに、急に偉くな
