大谷翔平はドジャース入り決断の理由をシンプルに語った。 「野球選手として、あとどれだけできるかっていうのは、正直誰もわからないですし、勝つことっていうのが、僕にとって『今、一番大事』なことかなと思います」 大谷は最後までエンゼルスと交渉を続けていた このオフ、大谷と代理人のネズ・バレロ氏が隠密交渉を貫いたことで、大谷の価値観がどこにあるのか、情報は錯綜を極めた。 これまでの大谷の生き様を考えれば、二刀流をともに育んできた愛着あるエンゼルスと再契約し、盟友マイク・トラウトとともにエンゼルス再建を目指すのではないか。そんな決断も想像したが、選手生命には限りがある。『今』を重視したことは、選手として当然のことといえる。 とはいえ、大谷は誰も経験したことのない未知なる世界を自ら切り開き、実現不能、漫画の世界とも思われたリアル二刀流をメジャーリーグという球界最高峰の場で現実のものとしてきた。己を信じ