中国政府は経済を発展させようと電気自動車(EV)に大きく賭けた。だが、中国の中央経済工作会議で決められた他の多くの方針と同様、うまくいっていない。ひしめくメーカー間の激しい価格競争と、国内外での需要の減退により、EVメーカーは不振に陥っている。かなりの公的支援を受けているにもかかわらず、損失を計上しているメーカーもある。政府はEV促進策を修正し始めており、これにより地方自治体が補助金の不足分を補うようになっている。これは持続可能な状況ではない。 今や失敗に終わりつつあるEV促進の取り組みは5年以上前に始まった。米マサチューセッツ工科大学(MIT)が出版する科学技術誌『MITテクノロジーレビュー』によると、多額の補助金に減税、調達契約、そのほか生産を増やして市場で中国を優位に立たせるための間接的なインセンティブなどで、政府は2300億ドル(約34兆円)相当を費やしたという。その結果、最終的に