米大統領選の共和党大統領候補であるドナルド・トランプが民主党大統領候補のカマラ・ハリスについて、「ハリスはインド系だとばかり思っていたら、突然黒人だと言い出して驚いた」と批判した。つまりハリスは、インド系、すなわちアジア系と名乗ると都合のいいときはアジア系と名乗り、大統領候補となり黒人票がほしくなると黒人と名乗り出す調子のいい人間だというのである。副大統領候補に指名されたバンスも、ハリスは場面によって都合よく姿を変える「カメレオン」だと批判した。 ハリスは黒人として生きてきた ハリスが黒人であることをトランプが知らなかったとは到底考えられない。2020年の民主党大統領候補を決める選挙戦においてバイデンと指名を激しく争ったハリスが、バイデンを攻撃する時に語ったのは、自身の小学生時代の体験である。ハリスが小学生だった1970年代、それまでの極端に偏った小学校の人種構成を是正するために、黒人学童
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