国産の長粒米が注目を集めている。粘りが少なくカレーなどとの相性が良いが、これまで国内生産量が少なかった。異国風味のレトルトカレー商品が人気を集める中、「米も本格的な味わいを」と国産長粒米を使った商品提案が活発化。原料米は高単価で取引され、生産者の所得向上につながる期待もある。 生活雑貨ブランドの「無印良品」を展開する良品計画(東京都文京区)が、長粒米の「プリンセスサリー」の本格販売に乗りだした。パラパラとした食感と香ばしい匂いが特長の品種で、カレーなど汁気のある料理との相性が良いとされる。6月20日から千葉県内29店舗で販売を始め、7月17日には全国160店舗で発売する。 「無印良品」は菓子や飲料、冷凍食品などといった食料品を幅広く取り扱う。中でも、本場の味を再現したレトルトカレーが主力商品となる。タイのグリーンカレーやインドのバターチキンカレーなど、7月現在で50種類以上を展開している。