ウェアに着替え、お気に入りのシューズを履いて、 今日も当たり前のように駆け出す――でも、なぜ? 何がわたしたちを「走る」というシンプルな行動へと 駆り立てるのだろう? 走ることで何を得ているのだろう? 2014年1月発売のNumber Do Winter『私が今日も走る理由』より、 悟りを求めて1300年で2人目となる強烈な修行をした 大阿闍梨・塩沼亮潤さんのインタビュー記事。 全文が読みたいという声にお応えして、 雑誌にも収めきれなかった完全版を公開します。 千日回峰行という言葉を聞いたことはあるだろうか? もしくはマラソンモンクは? 千日回峰行とは、数ある仏教の修行の中でも荒行中の荒行と言われ、比叡山や吉野・大峯山の山中を、悟りを求めて1000日歩き続けるというもの。海外のトレイルランナーたちも回峰行者のことを「マラソンモンク」と呼び、尊敬と畏怖の眼差しを向けている。 塩沼亮潤大阿闍梨